ASO(アプリストア最適化)を適切に実施するためには、アプリストアの最新の仕様変更に対してキャッチアップすることが不可欠です。特にGoogle Play Storeでは、ここ最近いくつかのアップデートがあり、どれも今後重要な意味を持つことが予測されます。本記事ではASOの最新トレンドとして、Androidのストア周りの変更点をまとめて取り上げます。そもそもASOって何?という方はこちらの記事からお読み下さい。

1. リリース前「事前登録」の受け付けが全てのアプリで可能に。

今年に入って最も大きな変更点は、事前登録の設定がGoogle Play Console上だけで容易にできるようになったことでしょう。以前はGoogleに認可された特定のアプリのみ設定可能でしたが、今回の変更により全てのアプリが対象になりました。

この設定を行うことにより、リリースする前にストアにアプリ情報を公開し、ユーザーからの事前登録を受け付けることができます。

 

 

事前登録をしたユーザーに対してはリリース日に「今すぐインストール」通知が送られ、タップされることでアプリのストアページへと遷移します。そこからのコンバージョン率は38%と高い値になるというデータもあり、リリース直後のダウンロード数ブーストが期待できます。

また、公開してすぐユーザーにアプリを利用してもらうことにより、バグ報告などのフィードバックを迅速に得ることができます。

同様の事前登録システムはiOSにも存在しますが、さらにAndroidの場合は、「事前登録ゲーム」としてPlay Storeのホーム画面でフィーチャーされることがあるというメリットも存在します。

 

 

 

特に事前登録を受け付けることのデメリットはないので、リリース前にストアの掲載情報の準備が全て整えられる場合は、積極的にこのシステムを利用すると良いでしょう。事前登録の設定はアプリ公開日の90日前から可能です。

詳しい設定の方法などは、公式ヘルプの事前登録でアプリの認知度を高めるをご覧下さい。設定方法はとてもシンプルです。

 

2. 言語別ではなく国別にストアページを作成可能に。

今年3月のアップデートにより、「ストアのカスタム掲載情報」の設定が可能になり、特定の国に合わせて個別のストアページを作成できるようになりました。以前はあくまでも言語単位での設定しかできなかったため、例えば「英語」に対して設定したページがアメリカでもシンガポールでも同様に表示されるということがありましたが、今後はそのようなことを防ぐことができます。

この変更の意義は、国別の文化や状況などを踏まえたメタデータの設定ができるようになったことです。例えば以下のように、メタデータに国旗を含めるというようなことも可能になりました。

参照元: App Follow

 

ローカライゼーションを行うことによってコンバージョン率は上昇する事例がほとんどであり、スクリーンショットの国別最適化だけでも36%アップしたケースもあります。海外向けにすでにアプリを販売している事業者は、さらにグローバル規模でアプリ収益を向上させる機会を得たといえるでしょう。

しかし、「カスタム掲載情報」は最大5つのバリエーションまでしか設定することはできず、それぞれに対してABテストを行う機能は今のところ用意されていない点には注意が必要です。

詳細な設定方法は公式のヘルプに明記されています。

3. 今後アイコンが全て正方形に統一される。

3月15日、ストアページに表示される「アイコン」の仕様が変更になるという告知がありました。4月以降、今までのようなバリエーションに富んだ形のアイコンを設定することは不可能になり、図のような角が丸い正方形の形に統一されるとのことです。

 

中央が変更後のアイコン。 参照元: Google Developer Blog

 

この変更点はすでに本サイトでも扱っていますので、詳しくはこちらの記事をご確認下さい。

4. ユーザーレビューが高評価、低評価セクションに分割される。

ユーザーレビューの表示方法にも変更がありました。これまではファーストビューに表示されるレビューは星の数とは関係がありませんでしたが、変更後は「高評価のレビュー」と「低評価のレビュー」に二分割されて表示されます。

また、「役に立ちましたか?」の二択のボタンも追加され、参考にならなかったレビューを報告することも可能になっています。

これにより、どんなに高評価のアプリでも低い評価のレビューがクローズアップされざるを得なくなったため、レビューに返信し、ユーザーの心証を良くすることの重要性がより高まったといえるでしょう。

 

左が変更前、右が変更後のレイアウト。

 

5. ヘッダー画像/動画がまた使われるようになる?ストアのレイアウトがさらに変更になる機運。

2018年のストアアップデートによりストア上部に置かれなくなったヘッダー画像ですが、再度表示されることになるかもしれません。今までも設定は必要でしたが、ヘッダー部分ではなく、プロモーション動画を設定していた際のサムネイルにのみ使用されていました。しかし最近になって海外のアプリ事業者が、ストアページの最上部にヘッダーとして表示されたケースを報告しています。

 

 

Play Storeは昨年から再三にわたってストアのUIレベルでのA/Bテストを実施しており、表示のたびにストアのレイアウトが変わっていることも多々あります。このヘッダーに関しても、テスト中の1パターンに存在していたという報告があっただけで、今後必ず必要になると決まった訳ではないことに注意しましょう。

 

Androidのストア周りの仕様はiOSとは異なる点が多く、ASO(アプリストア最適化)の際にもそれぞれ異なったアプローチが必要です。その違いについて知りたいという方はこちらの過去記事をご覧下さい。