Facebookはローンチされてから5年と経たずにMyspaceなど従来のプラットフォームを飲み込み、世界で最も巨大なソーシャルメディアネットワークになりました。この驚くべき成功には多くの要因がありますが、その一つはMark Zuckerbergが大きくて目立つ広告を出せるようになるまでプラットフォームの商業化を耐えたことにあります。これは他のプラットフォームが収益を生むためにしてきたことと同じです。 これは「クールな」要素の一つでした。ユーザーフレンドリーな体験も合わさって、Facebookはすぐに多くのユーザーを惹きつけました。

 

Facebookの初期の成功は商業化を避けたことでしたが、その時代は終わりました。Facebookや他のソーシャルメディアは収益を生むためにコマースを自分たちのネットワークに統合できる方法を考えています。

 

ソーシャルコマースの勃興

 

買い物客を惹きつけようと考えている企業は、潜在顧客がいる場所で彼らと結びつきを強めなければならず、その場所が急激にオンライン上、とりわけソーシャルメディア上になってきていることをわかっています。オンライン上の全ての活動のうちソーシャルは約28%であり、平均的なユーザーは1日に1.72時間を費やしていることになります。若年層のユーザーほどソーシャルに多くの時間を費やしています。

 

2014年には、上位500の小売業者はソーシャルショッピングで33億ドルを稼ぎました。2013年から26%の上昇であり、Eコマース全体の成長率より10%高いです。2015年には世界全体のEコマースの収益で300億ドルが生じると予測されています。2014年から100億ドル、2011年からだと250億ドル以上の増加です。ただ一つ予想できるのは、こうしたソーシャルメディア利用の上昇は続き、成熟し、より多くのブランドが潜在顧客とうまくつながるためにソーシャルメディアを利用する方法を理解し始めるということです。

 

いまこそソーシャルに乗り出すべき

 

残念なことに、ソーシャルは未だにEコマースにおいてサポート的な役割追いやられています。しかし顧客はソーシャルメディア上での買い物やソーシャル上での決済の完了に寛容になってきており、2016年にチェックしておきたいEコマースの大きなトレンドとして多くのマーケターがソーシャルを挙げているのも確かです。

GlobalWebIndex社によって発表されたレポートによると、インターネット利用者の37%はソーシャルメディアでお気に入りのブランドをフォローしています。それだけではなく、30%が商品の調査にソーシャルネットワークを使い、10%がソーシャルメディア上の「購入」ボタンによって商品購入する可能性が高まるとのことです。

 

すなわち、消費者がソーシャルアカウントを通じて買い物をすることに関心があるのが明らかになった今、どんなソーシャルプラットフォームであればそのポテンシャルを発揮できるでしょうか?

 

Facebook

 

ソーシャルメディア経由でEコマースの注文をする際の平均85%は現代のソーシャルコマースの巨人、Facebookが握っています。マーケットのシェアをほぼ占めているにも拘らず、踏ん反り返っているわけではないようです。Facebookは2014年にカルーセル式の広告フォーマットを発表し、これによって企業は複数の製品画像とリンクを一つの広告で表示できるようになりました。

 

昨年の10月、FacebookはCanvasという素早いローディングと没入感のある体験を実験し始めました。ユーザーにFacebook内で買い物完了を促進するのが狙いです。それからホリデイシーズンの間に、ブラックフライデーとサイバーマンデーに向けてブランドが季節の祝日や特別なイベントだけを指定できるターゲティング広告を発表しました。

 

もっとも注目すべき点は、Facebookは「購入」ボタンを直接プラットフォーム内に設置している最初のソーシャルメディアの一つであるということです。これによって消費者はFacebookを一度も離れずに商品を購入できます。

 

Twitter

 

Twitterは昨年末「購入」ボタンの開発に熱心でした。「購入」ボタンは最初は2014年にアメリカの小売店に導入され、Facebookと同様とてもうまく機能しました。

 

Twitterはもはやハッシュタグの唯一の保持者ではないかもしれませんが、特定のハッシュタグを指定して宣伝する有料サポート – かなり高いですが – はTwitter独自のもので、顧客に直接的に自社製品やサービスを表示させたいEコマース企業にとっては有効な施策です。 さらに、特別な懸賞付きの誇大広告を加えることでブランドの露出とファンの獲得支援を生むことができます。

 

Pinterest

 

FacebookとTwitterに比べるとユーザー数はかなり少ないですが、Pinterestは最も成功しているソーシャルコマースです。現状Pinterestの「購入ピン(ボタン)」による平均購入額は50ドルで、主なソーシャルメディアのなかで最も高いです。

 

さらに、モバイルデバイスにおけるPinterestからの注文は増えてきています。FacebookやTwitterと同様、最近になってPinterestもソーシャルコマースのラインナップを拡大していくと発表しました。

YouTube

 

Googleの擁するビデオストリーミングの怪物はダイレクトショッピングのトレンドにも積極的です。昨年に新しいタイプのカード機能を実装し、ついには注釈もより良く洗練されてモバイルフレンドリーなものであるという記述に差し替わりました。昨年の「ショッピング広告」の発表により、YouTubeはソーシャルショッピングをさらに推し進めました。

ショッピング広告は配信されている動画のタイプに基づいて新しいカード型の関連商品を表示します。その動画再生中に商品が購入できる広告です。これによりEコマース業者は自社のwebサイトに連れてくる必要さえなくなり、YouTubeで直接商品を売ることができるのです。

 

その他のプラットフォーム

 

Eコマース関連を促進する手段を急激に増やしたのは主要なチャネルだけではありません。Instagram(Facebookが買収済み)はパートナー企業に「いますぐ購入」ボタンを提供しました。 PolyvoreというYahoo傘下のファッション好きな人のためのソーシャルメディアは2014年にShopifyが算出した平均注文額がもっとも多いソーシャルメディアに選ばれ、ニッチな領域において非常に有望であることを示しました。

 

ファッションに関して言えば、最近あったSnapchatとShopStyleのパートナーシップ締結は、モバイルに特化しているソーシャルメディアでさえも 成功するソーシャルコマースのビジネスモデル構築に熱心に取り組んでいることを示唆しています。しかしこれはファッションにとどまりません。中国のEコマースの巨人アリババはSnapchatにかなりの投資を行うばかりか、Weibo – 中国版Twitter – とパートナーシップ締結もしました。しかしアリババは中国で最も人気のあるメッセージアプリWeChatとの熾烈な競争に直面しています。そしてFacebookはWhatsApp – WeChatと共通点の多いサービス – 買収に220億ドルを払いました。これらメッセージアプリの要素がEコマースの機能の一部になるという予想も飛躍しすぎではないでしょう。

 

まとめ

 

ミレニアル世代の35%がFacebookで、24%がTwitterで「購入」ボタンを使うかもしれないと答えています。 ソーシャルメディアの多くが、企業に彼らのネットワークを利用してもらうための勝ちパターンを作り出そうと躍起になっているのは当然といえるでしょう。

 

自分が馴染みがあるソーシャルメディアで買い物をするのに消費者の大多数が慣れる前にまだいろいろとカバーすべきことがありますが、ソーシャルコマースの発展は続きます。 ソーシャルメディアが近い将来どう進化するのかを見るのはとても面白いでしょう。

 

この記事は、Revenue Wireのブログ ”Embracing Social in Your Ecommerce Strategy” を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on Revenue Wire in English under the permission from the company.