本記事は、2017年9月20日に開催した 「ぷっ」しゅまでの発表内容を元にしたイベントレポートです。モバイルアプリ市場が拡大する中、アプリをDLしたユーザーの継続率や課金率を高めていくためアプリ内マーケティングの重要性が高まってきています。そのアプリ内マーケティングの中でも代表的なのが「プッシュ通知」による施策です。「モバオク」のご担当者様に自社アプリにおけるプッシュ通知のノウハウをお話していただきました。

登壇者紹介

株式会社ディー・エヌ・エー 小田切航平 (おだぎり・こうへい) 氏

コミュニティーマネージャー/モバイルアプリプロダクトオーナー

自己紹介と事業の紹介

株式会社ディー・エヌ・エーの小田切と申します。本日はよろしくお願いいたします。
私は在学中に株式会社ディー・エヌ・エーに入社し、今年で11年目。入社してから8年ほどメールや電話対応などカスタマーサポートを担当していましたが、直近3年はビジネスに直結する業務を担当、今年に入ってからアプリのプロダクト改善に注力しています。

2004年にサービスを開始した『モバオク』は、弊社の中で最初に大きな成功を収めたサービス。今年で13年目となる老舗のオークション・フリマサービスで、販売手数料は無料、月額300円で入札も出品もし放題の定額制です。
ガラケーをベースに始まったサービスですが、現在はパソコンでもスマホアプリでも利用可能なオールプラットフォームで展開しています。KDDIと共同で運営しているサービスでもあるため、auユーザーは様々な特典がつくんです。

オークション・フリマサービスということに重点を置いていますが、何をすれば月額制のサービスとしてお客さんに満足してもらえるかを日々模索しつつ、他社とのコラボやチャリティーオークションも積極的に実施しています。

半信半疑だった「プッシュ通知の効果」

弊社の場合、長く続いているサービスでもあるため「今さらプッシュ通知を導入したところで本当に効果があるのだろうか」という疑念を抱いていました。
しかし、結論からいうと「効果は大いにアリ」。

なんと、プッシュ通知を導入してから1年弱で、アプリをダウンロードしたユーザーの課金率が約3倍も上がりました。全てがプッシュ通知のおかげというわけではありませんが、影響与えたことには間違いはありません。

成功要因はプッシュ通知のリアルタイム性を活かし、効果的な施策が打てたこと。

サービスを運営する中、1円スタートのオークションやタイムリミット10分間で値段がどんどん下がっていくオークションなど、様々な角度のオークションイベントを開催していたのですが、開始直後は盛り上がるものの、時間が経つとユーザーの興味は薄れてしまう。さらに開催時は特定のユーザーしか参加しないという、イベントへの集客に対する課題もありました。

そこを、アプリのプッシュ通知によって一気に解決することができたんです。
まずは、イベント開催を知らせるプッシュ通知を開始直前に配信することで、数十秒で万単位のアクセスを獲得。一瞬で終わりますが、大いに盛り上がったところで課金率が一気にアップしました。他にも夕方からイベントがはじまる場合、事前告知としてお昼ごろにプッシュ通知を送ったところ、こちらも参加率が改善。

当日の告知はメールだとほとんど効果が期待できないのですが、プッシュ通知はリアルタイム性を持っているため効果が大きい。
結論として、アプリのプッシュ通知は特性を理解して上手く使うことができれば、非常に有効な手段となるということがわかりました。

CVを上げるABテストのコツ!

プッシュ通知を運用の上で開封率やCVを上げるためには、ABテストが必然になってきます。そこでABテストを行うためのコツを3つ、紹介しましょう。

・効果的なプッシュ通知を作るための基本的な考え方

プッシュ通知はただのテキストでも、相手との会話でもない。呼びかけにしかすぎません。ですので、ABテストを行う際には、基本的に「伝えたいこと」「固有名詞」「絵文字や画像」の3つをどのように組み合わせて最適なパターンを生み出すかを考えます。

・「伝えたいこと」と「固有名詞」のバランス

「固有名詞」は文字数が非常に限られるためうまく利用すること。
例えば「PlayStation4が500円」と「500円のPlayStation4」。PlayStation4という固有名詞を文章のどこに持ってくるかでCVRが120%も変わってきます。

固有名詞は前の方に持ってくればいいのかというと、必ずしもそうだとは言えません。イベント直前に送る通知は、短くシンプルな方がすんなりと伝わりやすく、CVRは高くなります。

・「絵文字や画像」の効果的な作り方

「絵文字や画像」の効果的な使い道は「固有名詞」のイメージが湧きやすくなるよう補強すること、「伝えたいこと」に感情を乗せること、この2つが基本です。
PlayStation4のように認知度が高い画像だと俄然CVが高くなりますが、逆に認知度が低い商材の画像を表示するとCVは下がる。これは、パッと見た時に興味がある人とない人との開封率が大きく別れるからです。注意すべきは画像を見たユーザーが瞬間的に何かを想像することができ、さらにその先に興味があるかどうか。その上でCVの高低差がでることを事前に意識しておいた方がいいでしょう。

絵文字に関しては、センスさえあれば簡単に有効活用ができます。
画像やリッチプッシュ通知に絵文字を使えばいいというわけではなく、新規ユーザーに送る場合は、同じ内容のプッシュ通知であってもより具体的なイメージが湧きやすくなるようにプッシュ通知の中身を作らなければなりません。既存ユーザーには短くてシンプルなプッシュ通知の方が効果的な場合もあるため、様子を見ながらABテストをくりかえし、勝ちパターン見つけていく必要があるでしょう。

まとめ

プッシュ通知は、特性をうまく理解して活用することで大きな効果を発揮します。今後、webからアプリへの展開を考えているのであれば、webでうまくいかなかった施策がアプリで成功する可能性もあるかもしれません。
ただ、プッシュ通知は少々強引な一面もあるので、その点を意識して運用する必要がありますし、ユーザーとの距離感などを踏まえた上でABテストを柔軟に回していくことが何よりも重要です。
こうやって試行錯誤を重ねながら、最適な組み合わせを見つけてCVを上げていきましょう!
ご静聴いただき、ありがとうございました。


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