本記事は、2018年9月25日に開催した 「Onboarding Hack! ~アプリUX設計の最適解を考えよう~」での発表内容を元にしたイベントレポートです。

現在、 App StoreやGoogle Playには数百万ものアプリが溢れていますが、その中でユーザーの目に留まり、さらにインストールしてもらうのは非常に困難な状況です。そもそも、初めてアプリに訪れたユーザーの多くはそのサービスにどんな価値があるのか、何が得られるのかを理解していません。したがって新規ユーザー定着のためには「最高の体験」を提供して、それを通じてサービスの価値を理解してもらうことが重要になります。

今回は動画配信サービス『FOD』を運営する株式会社フジテレビジョンのご担当者様にオンボーディング体験の最適化や改善ノウハウをお話していただきました。

登壇者紹介

株式社フジテレビジョン 総合事業局 コンテンツ事業室マーケター 枝根聡樹 (えだね・としき) 氏

事業紹介

動画配信サービス『FOD』について

動画配信サービス『FOD』はフジテレビで過去に放送したドラマやバラエティ番組を見ることができるだけでなく、このアプリでしか見ることができない独占作品や地上波より先にフジテレビのオリジナルドラマを視聴することができるアプリです。

我々のアプリは様々な有料動画配信サービスがある中でも、広告型と呼ばれる無料サービスと有料月額制のプレミアムの2種類からアプリを楽しんでもらえる仕組みになっています。特に20代、30代の女性に支持されているアプリであり、ダウンロード数は累計900万突破しています。

一方で、今後は実際にアプリをDLしていただいた後にどれだけ継続して使っていただけるユーザー数を伸ばすかというところがカギになっているフェーズです。今日はユーザーの継続率を伸ばすために行っているプッシュ通知施策を中心にお話ししたいと思います。

施策1.初回アプリ起動時のプッシュ通知は今後のリテンションを決めるので超重要

我々のアプリは初回登録をしてから1週間以内にどれだけ多くの動画をユーザーに再生してもらうかという点に尽きるため、積極的にプッシュ通知をおこなっています。

例えば、初回アプリ起動時には、そのユーザーがどのような動画に興味があるかに関係なく、「前クールのこのドラマが今だと無料で視聴できます」などといったタイムリーな内容の通知をお届けします。

初回起動から日数が経過すればするほどユーザーの反応は悪くなりますから、早い段階でいかにこのアプリのおすすめのコンテンツを知ってもらえるかが今後のリテンション向上に役立つと考えています。

施策2.セグメント別のプッシュ通知は作品単位のA/Bテストでユーザーの興味を引くコンテンツを

セグメント別のプッシュ通知に関していうと、我々が売りにしている商品は動画というシンプルなものなので、初回登録していただいてから、そのユーザーが動画を見ている作品単位でA/Bテストをおこない、どんな作品に興味を持っているかを探っていきながら、その興味に合わせたプッシュ通知をしています。

そのほかにも、プッシュ通知の配信対象を無料会員のお客様のみにする、であったり、プレミアム会員(有料会員)のお客様のみにお得な情報を通知する、であったりと色々な施策をおこなっています。

最後に:アプリ運営においての気づき

1.主要ステップに応じたメッセージを出すと効果的

お客様を初回起動の人、起動2回目の人、3回目の人というようにステップ分けし、そのユーザーにあったプッシュメッセージを出すことが大切です。

2.初回起動時のコミュニケーションがもっとも大切

主要ステップに応じてユーザーとコミュニケーションをとることは大切ですが、その中でも特に初回起動時のコニュニケーションは今後のリテンションを向上させるカギになっています。

3.仮説を立てた上でA/Bテストを実行すべき

自分たちで考えるよりも、まずはA/Bテストを繰り返して施策を打ってみることが大切であるということ。

4.初週で2回以上の動画を再生させるのが定着率アップのカギ

アプリ初回起動時からなるべく日数が経過する前にアプリを使って動画を見てもらうことで、このアプリを継続利用するユーザーの増加に繋がると考えています。

5.「深さ」と「広さ」の配分を意識すると良い

ある施策が、ユーザーをより深掘りしていくための施策であるのか、より多くのユーザーに向けての施策であるのかを意識することでより効率的に施策を打つことができます。

6.希少性をうたったコンテンツ訴求がよい

ユーザーが我々のアプリに来る理由はここでしか見れないコンテンツを求めているからです。そこでプッシュ通知であったり、メッセージで「今しか見れない!」であったり、「限定配信」を積極的にユーザーに届けることが、結果的に一番CTRに繋がるのではないかと考えています。

7.アプリで得た知見を他の環境に還元して行くと吉

我々はアプリだけでなく、ブラウザでもサービスを提供しています。実際にアプリで実験したことによって得た知見を他の環境に反映している、することができるということがアプリを一番有効活用できている点であると感じています。

今日の話は以上になります。何か一つでもみなさまにお気づきの機会を提供できていればと考えておりますので、ここで我々の話をおわります。ありがとうございました。


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