オンボーディングのUIの改善でサインナップレートが約5%改善

『フラミンゴ』という語学マッチングアプリを提供する株式会社フラミンゴでは、特定のKPIを改善するために定量・定性データを集め、そのなかでもっとも重点的に取り組むべきイベントを特定する際にReproを活用しています。今回は、「新規サインナップユーザーの有料化率」というKPI改善のための「オンボーディング」改善を行うため、Reproなどの分析ツールを使ってモニタリングを行いオンボーディングの際のUIを変更しました。結果、サインナップレートが約5%改善。この施策以外にも複数の施策を試したことで、CVRも1.8倍改善しました。

課題 新規サインナップユーザーの有料化率の改善

導入 コホート分析が得意な機能

効果 オンボーディングのUIの改善でサインナップレートが約5%改善

株式会社フラミンゴ

外国人の暮らしを豊かにすることを目指す会社として気軽に稼げる環境を作りたいという思いから『フラミンゴ』という語学マッチングアプリをリリース。このアプリを使うことで外国語の先生を探してマッチングし、カフェなどでレッスンを受けることができる。

課題 新規サインナップユーザーの有料化率の改善

KPIを改善するためにはまず、影響度の大きいイベントを特定

弊社では、サービス改善を目指すとき、まずは特定のイベントを選択します。ここで言うイベントとは、ユーザーストーリーのなかの特定の行動、機会を意味します。前半ではこのイベントの選び方、後半では具体的な改善事例の紹介します。

1. KPIの選定

イベントを選ぶには、まずビジネス上もっとも重要なKPIを特定します。これは経営メンバーとプロダクト責任者(以下、PO)が議論して決定します。

弊社では、執筆している現在、「新規サインナップユーザーの28日以内複数回課金率」を追っていますが、今回の記事ではその前のステップのKPIである「 新規サインナップユーザーの有料化率 」の改善に関する事例をご紹介します。

実は、多くの場合、このKPI設定のレイヤーで間違いを犯すことが多いと思っています。チームの規模にふさわしくない多量のKPIを追う、事業の成功に貢献しないKPIを追うなど、間違い方は多岐にわたります。KPIを複雑にしすぎないことで、事業の成功に貢献するKPIをしっかりと追えるようになると考えています。

2. KPIに関わるイベントの特定

特定のKPIを改善するために定量・定性データを集め、そのなかでもっとも重点的に取り組むべきイベントを特定します。ここでReproが大活躍します。誰でもカンタンに使うことができるように工夫されているので、メンバー間でも意見しやすくなるので最高です。 多くの場合、ここで3~5つほどのイベントに特定されます。その後、(1)なるべく多くのユーザーに関係すること、(2)大きな課題に関係すること の2つを軸に改善するストーリーを決定します。

今回紹介する事例は、「新規サインナップユーザーの有料化率」というKPI改善のための「オンボーディング」改善です。

このイベントを選んだ理由の1つは、ユーザーストーリーのできるかぎり前の方を改善すると効果が大きくなりやすいからです。ファネル分析をすればあたりまえなのですが、ここは効果が大きく見積もれます。2つ目は、弊社のサービスがよりよいものに成長していくためには、たくさんのユーザーがレッスンを受けることが重要だからです。

従来型の語学学校のように、ユーザーに前払いしてもらい、実際にはレッスンを受けていない休眠ユーザーがたくさんいるような状態は好ましくありません。たくさんのユーザーがレッスンを受け、先生についてのレビューが増えること、また先生が稼げるという実感を持つことが、ビジネス上の中長期的な競争力を育みます。ユーザーによるレビューがあんしん・あんぜんを育み、たくさんの新規先生候補者を呼び寄せるのです。

C2Cでも安心して利用できる、たくさんの外国人講師が登録するフラミンゴ

導入 コホート分析が得意な機能

影響度の大きいイベントを社内外の人を巻き込んで改善していく
1. 特定されたイベントの改善specを整理する

ひとりで課題を解決することはできないので、みんなが解決したいと思うわかりやすいspecを用意する必要があります。弊社では、Githubのissueとして用意していて、以下のように記述します。余談ですが、issueのtemplateに設定しておくと便利です。

2. 社内外のメンバーと壁打ちして、修正する

このspecが完成次第、社内外のメンバーと壁打ちを行います。弊社には、業務委託で、他社でもプロダクトマネージャーとして活躍しているメンバーが2人在籍しており、毎週定例ミーティングを行い2時間ディスカッションしています。自分とは違うバックグラウンドで打席に立っている人と話せるので、とても有益です。ときには、ディスカッションのなかで生まれたアイディアをもとにかんたんなspecを用意してもらうことなどもあります。スタートアップは圧倒的なリソース不足なので、外から学び、助けていただく姿勢で善処しています。

3. 課題を解決する(開発、BizDev)

ようやく実際の課題を解決するステップがやってきます。メンバーで協力して機能を開発したり、先生とコミュニケーションをとったりしていきます。フラミンゴならではなのかどうかは定かではないですが、解決策としてアプリの改善ではなく、業務フローの改善が選択されることも多々あります。なので当然、specが書かれているGithubにはすべてのメンバーが入っています。

事前に壁打ちをしていることで、リソースや技術的な問題等で躓きにくくなっており、スムーズに進むようになってきました。壁打ちの機会を多くつくるように提案してくれた社内のエンジニアに感謝です。

4. モニタリング
実際に使ったモニタリングのフォーマット

Repro、SQL、tableauを使って、モニタリングを行っています。それぞれにメリット・デメリットがあるので、組み合わせながらデータを分析しています。Reproは、コホート分析が得意な機能だと思っているので、時系列に沿って改善前後の数字を比較をしたいとき等、大活用しています。

5. レポーティング

Weeklyで行っている社内会議で、成果報告を行います。Specを用意しているので、それに対して2~3行のコメントを加える形で成果報告を行います。成果報告のために資料を作るのは極めて無駄なので限界まで省略しています。

効果 オンボーディングのUIの改善でサインナップレートが約5%改善

今回は、オンボーディングの際のUIを変更することで、サインナップレートが約5%改善しました。また、この施策以外にも複数の施策を試したことで、CVRも1.8倍改善しました。

改善前のUI
改善後のUI
新規で追加したUI

今回は弊社における課題の発見から改善までの方法を紹介させていただきました。Reproを始めとしてさまざまなツールを導入することで、データドリブンな解決ができるようになってきて、嬉しく思います。


モバイルアプリの成長支援パートナー「Repro」

「Growth Hack Journal」を運営している「Repro」は、アプリ解析・マーケティングツールの提供からユーザ獲得やユーザ定着のためのマーケティング支援等のソリューションまでワンストップで提供、アプリの成長を支援しています。

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