はじめに

この記事ではMedium上に掲載された記事How I got 2.3 million app downloads (without spending a cent on marketing)を全4回にわけて紹介します。

 

パート1は著者がアプリを開発することを決めてから、アプリを開発して、いくつかの施策を実践するまでのストーリーです。

私のストーリー

2013年の5月、私はDiscovrという音楽アプリの共同設立者でした。400万以上のダウンロードと、100万ドルの収益を上げたので、(残念ながら最後はうまくは行きませんでしたが)”成功した”と地元、オーストラリアのパースでは認識されていました。

多くの人がアプリ事業で成功する秘訣は何かと尋ねに来ました。私はそのたびにどうやってユーザーがダウンロードしたくなるものを作ったのか適当にはぐらかしてきましたが、その成功はまぐれだったのでしょうか?

私は、The Fortune Cookie Principle という素晴らしい本の新刊見本を読む機会を得ることができて幸運でした。この本のおかげでプロダクトとストーリーを伝えることの大切さに気づくことができたのです。

また、One More Thingというイベントで紹介されたこのプレスリリースにとても感銘を受けました。あなたはこれより優れたプレスリリースを生み出せるでしょうか?

アイデアを生み出す

ある夜、誰にも言わずにアプリを制作して、どのぐらい事業がうまくいくのか実験してみたいと考えました。うまくいけば数千のダウンロードと数百ドルの収益を上げられると思っていました。

私は、自分が予備知識を全く持っていなくて、自分が有利にならない分野のアイデアを探していました。そんな時に見つけたのがフィットネス関連のアプリです。自分みたいにオフィスの椅子に座りっぱなしの開発者にとってこれよりうってつけのものがあるでしょうか。当時、The 7 MInute WorkoutがすでにNew York Timesや Hacker Newsで取り上げられて(そしてバズって)いたのでその分野にユーザーの需要があることはわかっていました。

そこで、私はアプリに次のようなゴールを設けました。

 

  • 12種の筋トレを説明すること(グーグルで調べましたが、結局体幹が何かはよく分りませんでした。) 
  • 違う筋トレを始める時に音声操作が可能で次の筋トレの内容を知らせてくれるタイマー機能を追加すること

 

他にもどんな機能を追加したらいいかたくさんのアイデアが思い浮かんできました。例えば、

 

  • iPadへの対応
  • 時間設定を変更可能にすること
  • メニューをランダムに提示する機能
  • 筋トレの回数とセット数を変更可能にすること
  • トレーニングの記録機能
  • ソーシャルメディアへのシェア機能

 

使える時間が限られていたので、(始めの段階では)これら全ての機能を搭載することは出来ませんでした。

 

アプリ開発

5時間後、(さまざまなデータで埋め尽くされた)いくつかの画面とそこに書く予定の文章を完成させました。私はデザイナーではないので、グラフィックはなしにして、フラットな画面にしました。

 

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バージョン1.0

 

その後の1時間(そう、引き続き開発し続けたんです)は七色の(私の技術が至らないため、またしてもフラットなデザインの)アイコンをちりばめ、スクリーンショットを撮影し、簡単な説明文を書きました。

私は「7 Minute Workout」という名前がまだ使用可能で驚きました。ですが、思った通り審査を待っている他のアプリがありました。

6時間で作り、登録完了。後は待つだけです。

 

バージョン1.0ー App Storeへの認証

6日間と、何分間かの審査を経て、私のアプリは認証されました。妻にさえこのことを伝えなかったので、私の他にこのアプリの作成者が私であることを知っている人はいません。

この頃にはすでにストア内に他にも7 Minute Workoutというアプリがありました。それで、最初の週は誰にも言わず、そのままにしてどうなるか確かめることにしました。

ほとんど購入されないと思っていましたが、驚くことに、ランキングは一定で少ないながらも実際いくつか売れました。

 

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そんなに革新的なことではないですが、ユーザーがアプリを発見する手段を100%App Storeに頼るのも悪いことではありません。

 

バージョン1.1 マーケティング

そんな状態だったので、バージョン1.1でやるべきことはマーケティングでした。そのために、筋トレが終わった時にソーシャルメディア(Twitter,Facebook&E-mail)へのシェアが出来る機能を追加し、3回目の筋トレが終わったタイミングでアプリストアへのレビューを促すメッセージを出すようにしました。

さきほど説明した完璧なプレスリリース(それぞれに4つのプロモーションコードを付けたのは違いますが)の作り方に従い、アプリ業界での知名度が高い上位10つのアプリのレビューサイトにメールを送りました。

何が起こったか想像できますか?何も起こらなかったんです。返信は1通も来ませんでした。あるサイトが4つのプロモーションコードをTwitterで配付しましたが、それが唯一配付されたプロモーションコードでした。そのため、プロモーションコードでダウンロードしたユーザーは1人もいなかったのです。

結果として、この週の売上は横ばいとなりました。

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私が費やした3時間は完全に無駄だったのです!今回経験したことから、私が以前から信じていた次のことをより確信しました。アプリはストーリー仕立てにして売り込まないといけない、しかもできればアプリに気づいてもらうために、今までに関係を築いてきた人たちに対して。

 

バージョン1.2 複数機種対応

実験の次の段階は、iPadに対応することで市場規模を拡大することでした。

シンプルにするために、Split View(スプリット・ビュー)内では全く同じ画像を使いました。そのため、申請に2時間、ほかのスクリーンショットの撮影、アップデートした内容の投稿に30分くらいしかかかりませんでした。

ここでも、このアップデートは売上になんら影響しませんでした。それどころか売上は下がってしまいました。

 

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おわりに

パート1では著者が副業としてアプリを自分一人でデザイン、開発し始めてから、App Storeに認証されていくつかのマーケティング施策を行うまでを追いました。しかし、その施策もむなしく売り上げの伸びは見られないばかりか、売り上げは下がってしまいました。

 

パート2では下がった売り上げを取り戻すためにさらに施策を打ってゆきます。お楽しみに!

 

 

この記事は、Medium上の記事”How I got 2.3 million app downloads (without spending a cent on marketing)“を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on Medium in English under the permission from the author.