はじめに

2018年12月現在で260万人以上に利用されているヘルスケアサービスである『あすけん』。アプリ版のリリースから4年が経過しており、過去にはApp StoreおよびGoogle Play ストア ヘルスケアカテゴリー無料部門&セールス部門で二冠を達成。すでに国内ネット系ヘルスケアサービスとしてトップクラスの実績を誇っていらっしゃるサービスです。

しかし、そんな『あすけん』もRepro導入以前はマーケターだけで完結して数字に基づくアプリ内マーケティング施策を実施できず、苦労をしていたとのこと。

そこで今回はRepro導入企業様の中でも、特にご活用いただいている株式会社ウィット事業責任者の道江さんとマーケティング担当の松尾さんにお話を伺いました。

聞き手:Repro カスタマーサクセスチーム 岩田

平均して3kgの減量を実現!ユーザーから選ばれる秘訣とは

ー『あすけん』はユーザーレビューの評価が高いアプリですが、なぜ支持されているのでしょうか?

道江:栄養士からのアドバイスをもらえる点が評価されているのではないかと考えています。弊社の親会社は、グリーンハウスというフードサービス企業で、グループ内に栄養士が1800名在籍しているという背景もあり、管理栄養士のノウハウをユーザーに届けられるようなアプリを目指してスタートしました。『あすけん』の主要な機能は「食事を記録するとアドバイスがもらえる機能」です。

具体的には、ユーザが日々の食事を記録すると管理栄養士のキャラクターである未来(みき)さんから「炭水化物が多いようです」とか「たんぱく質が不足しているようです」といったアドバイスをもらうことが出来ます。

ダイエットや健康管理に1人で取り組むことって難しいじゃないですか。でも未来さんから「カロリーコントロールばっちりでしたね♪」と褒められたら、1人で取り組むよりも頑張れますよね!

なので、『あすけん』は人からアドバイスをもらえる体験を提供することで、ユーザーの健康管理やダイエットを促進出来るように工夫しています。実際のデータを見ても”平均で3か月で約3㎏の減量を実現している”ということもあり、ユーザーから評価をいただけているのではと感じています。

「栄養士からのアドバイス」がユーザーから評価されている

松尾:ただ、このような減量を成功させることは決して簡単ではありません。ユーザーに毎日コツコツと食事管理を続けもらう必要があるため、とても大変です。

そのため、ユーザーの減量をサポートするためには、 「いかに継続しやすいUIを設計するか、いかに入力負荷を下げるか」ということが重要になります。

一例を挙げると、『あすけん』では食事記録を写真登録で入力可能な機能があります。料理の写真を撮影するだけで、AIが食事内容を判別してくれます。 他社さんでも、例えば最近はメルカリさんが写真撮影だけで出品商品情報を自動入力してくれる機能を開発されてるのは有名ですよね。弊社では写真判定機能を2016年からアプリに実装しています。

また「Hey Siri. 朝食を記録して!」と話しかければ、登録作業が完了するSiriショートカットも提供しています。

このように文字を打つことなく、検索窓から食事を探す必要なく簡単に入力できるUIを意識しています。 おかげさまで、これらの取り組みを評価いただき、先日AppStoreのTodayに紹介されました。

App Store の「今日のAPP」に掲載

Reproを導入したのは「効果のある施策を手間なくスピーディーに実施したかったから」

― 貴社では、ユーザー集客のプロモーション施策にも力を入れていると伺っています

松尾:そうですね。主に利用している媒体はUAC(Google ユニバーサル アプリ キャンペーン)とASA(Apple Search Ads)になります。

『あすけん』の場合、獲得後のLTVを考えると、”ある程度の健康管理意識が高い真面目なユーザー”を狙う事が重要だと考えています。そのため「カロリー計算」などのレコーディングダイエット系のキーワードを中心に狙っています。

ただ、せっかくAppStoreにユーザーを誘導できても、そこでダウンロードまで到達してもらえないともったいないですよね。そのため、『あすけん』ではASOにも取り組んでおり、AppStoreのプロダクトページの改善に力を入れています。例えば、定期的にクリエイティブを変更することでダウンロードレートの改善を図っています。 このようにASAやASOの両軸で最適化に取り組んだ結果もあり、広告代理店に依頼するよりも自社で回すほうが効率よくユーザーを獲得できる状態になりました。

施策の方針は2人で議論しスピーディーに実施

ーすごいですね!やはり、少数精鋭のチームだからこそ実現できているのでしょうか

松尾:実際には良いことばかりではないですよ。笑 エンジニアも少人数で回しているので、「エンジニアの工数を確保するのが難しい」という課題がありました。UACやASAは手が回っていましたが、アプリ内のマーケティングについてはマーケターだけで回すことが難しかったのが実情です。

例えば、プッシュ通知を配信したければユーザーリストを毎回毎回エンジニアにお願いして配信依頼しなければなりません。他にも、アプリ内メッセージを仕込む場合には、新たに機能開発を行わなければならず、開発してもアプリのアップデートまで待つ必要があったのでスピーディーに施策を実行するということはできていませんでした。

エンジニアのリソースが限られている状況で、短期施策のために頻繁に追加で依頼することはエンジニアにとっても気持ちの良いことではなかったと思います。これらの背景から中々プッシュ通知施策に取り組めず、数値によるPDCAも回せていない状況でした。

ーそこでReproを導入されたのですね。ちなみに導入してみていかがでしたか?

道江:はい。Reproを導入した感想としては「これまで感覚でやっていたことが、明確に数字化できるようになった」ということが大きいです。例えばA/Bテストで簡単に開封率やCVRを比較できます。実際の施策については松尾さんが担当しているのですが、松尾さん実際どうです?笑

松尾:そうですね。「数字化できるようになったこと」だけでなく「施策をスピーディーにかつ簡単に実施できるようになったこと」は嬉しいポイントですね。エンジニアの手を借りることなく施策の実行・検証が完結に可能になったのは大きいです。単純な施策量でお伝えすると、Repro導入後プッシュ通知施策数は約10倍に増加しています。

7日後リテンション率が7ポイント、食事記録率3ポイント向上したプッシュ通知のノウハウ

プッシュ通知3つのセグメント

ーRepro導入後、具体的にどのような施策を行ったのでしょうか?

松尾:ユーザーを3つのセグメントに分けプッシュ通知を配信しています。

  1. そもそも会員登録すら完了していないユーザーへの訴求
  2. 1回も食事記録していないユーザーへの訴求
  3. 定期的に記録していたものの、習慣が途切れてしまったユーザーへの訴求

特に3点目については、Reproのデータから「金土日の記録を忘れてしまう傾向が強い」「昼食と夕食を記録せず、朝食しか記録しないユーザーが多い」という課題が見つかりました。

そこで、「過去数日間食事記録をしていたが金曜日に記録していないユーザー」「朝食を記録したが昼食と夕食を記録していないユーザー」に対してプッシュ通知を配信しました。

その結果として、「初回食事記録率は8ポイント」「新規ユーザ7日後リテンション率は4ポイント」「食事記録ユーザの7日後リテンション率は1ポイント強」とかなり改善できています。

ー凄いですね!Repro導入後すぐにそのような結果が出たのでしょうか?

松尾:いえいえ、結果出るまでは結構苦労しましたね。笑 例えば、元々は「今、頑張らないでどうするんですか?」みたいな内容のプッシュ通知を送っていたのですが、なかなか開封されずにユーザーの入力数を増やすことが出来ていませんでした。

そこで、ReproのA/Bテストを活用しながらPDCAを回すことで勝ちパターンを見つけていくことを目指しました。

そして、PDCAを回し続けた結果として『あすけん』では3つの要素が大事だと分かりました。

 1. やって欲しいことを明示する
 2. アプリ内のキャラの名前を記載する
 3. 悲しい表情の絵文字を使う

初期と比較するとAndroidでは開封率が5%、iOSでも2~3%と定常的に改善したのは印象的でしたね。

あすけん式プッシュ通知の勝ちパターン

定量データだけじゃない。定性データも活用してUIを評価する

道江:あと別の視点になりますが「録画機能によって、定性的な分析にも根拠が持てた」ということもReproを導入して良かったことの1つですね。冒頭でもお伝えしましたが『あすけん』はユーザーの入力のしやすさを重視しているので、「ユーザーが本当に意図した通りの行動をしているか」という視点で活用したりしています。松尾さんも結構使ってるよね。

松尾:そうですね、私はUIの使い勝手の評価に活用しています。例えば、食事を記録する画面に、履歴から選択できる機能を開発しA//Bテストを行いました。しかし効果検証してみても食事記録率の数字に差異は見られなかったんです。はじめは、意味のない機能になってしまったのかな?とも思ったのですが、Reproの動画分析を行ったところ、多くのユーザーに使われていたことが分かりました。

そのため、機能として採用する判断をしています。やはり、アプリの改善においては「定量データだけでなく、定性データも加味することが重要である」と感じましたね。Reproでは実際のユーザーの動きを分析できるので、とても重宝しています。

定量データだけでなく定性データでもUIを評価

Reproのサポートと他社にはない施策提案でツール活用が加速

ーお二人でそこまで活用出来ているのは素晴らしいですね!

道江:いえいえ。私たちがツールを活用出来ているのは、Reproのカスタマーサクセス担当者にサポートをいただけているからです! 弊社アプリの担当である岩田さんには本当に助けられています。他のベンダーさんだと、ツールの使い方サポートに留まるところが大半です。弊社アプリの状況に合わせた、具体的な施策レベルに踏み込んだ提案をいただけるのはReproさんだけだと思います。

Reproの活用は最初のキックオフミーティングで「『あすけん』をどうしたいか」というヒアリングや目標設定から始まりました。キックオフ後も定期的な活用支援をいただけたことでツールの活用が進み、成果を出せたのだと感じています。実際にご提案いただいた施策案で成果が出ていることも多く、先ほどのプッシュ通知の改善も岩田さんのご意見によるものでした。また非常に広い視点で、他社事例を参考にしたご提案をいただけたのも嬉しかったですね。

松尾:岩田さんのサポートはもちろんですが、チャットサポートにもお世話になっています。私はかなりサポートに問い合わせをするタイプなのですが、数あるサポートの中でもReproは1、2を争うレスポンスの早さです。内容も丁寧で、例えば「反映時間はいつになりますか?」というような技術的な質問にも迅速に回答いただけてるので助かります。あれも岩田さんが対応してるんですか?笑

ーありがとうございます!Reproには技術的なサポート専門のエンジニアチームがあり、すぐに対応出来る体制を整えています

松尾:そうなんですね!技術的な内容だと回答するにも時間がかかるし負担をかけるなと感じていたのですが、技術に詳しい方がサポートにいらっしゃるのは安心できます。これからも管理画面にあるチャットサポートから不明点があればバンバン問い合わせしていきますね。笑

Repro管理画面上からチャットでエンジニアに質問できる

今後のキーワードは「予測」。ユーザー体験の最大化を目指して

ー最後に今後『あすけん』をどのようなアプリにしていきたいとお考えですか?

道江:基本的には大きく路線を変えるということはなく、引き続き「ユーザーの使いやすさ」を追求していくための入力方法の改善などを進めていきたいと考えています。他には「脱落していくユーザーへのケア」や「ダイエットの停滞期に入ったユーザーへのケア」を実施していきたいですね。これまでの施策は「数字や実際の行動を分析してから」でしたが、今後は「ユーザー行動の予測」も実現出来たらなと。

ー実は最近ReproでもAIによるユーザー行動予測の実証実験を行ったりしていますよ!

松尾:それリリースで見ました! 『あすけん』でもユーザー行動予測を実施していきたいなと考えています。あと考えているのは「KPIだけではなく、ユーザー体験をもっと加速出来るような施策」をやっていきたいですね! 今はなかなか手を付けられていないので。

道江:たしかに!ダイエットの目標を達成したユーザーに「達成おめでとう!」とか配信するのも良いかもね。いずれにしても、もっと『あすけん』を通じたユーザー体験を向上させていきたいと思います。

ー道江さん、松尾さん、ありがとうございました!


モバイルアプリの成長支援パートナー「Repro」

「Growth Hack Journal」を運営している「Repro」は、アプリ解析・マーケティングツールの提供からユーザ獲得やユーザ定着のためのマーケティング支援等のソリューションまでワンストップで提供、アプリの成長を支援しています。

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