私たちは猫に関するネタも大好きですし、Product Huntも大好きですよね?

 

誰でも自社のスタートアップをスケールさせたいと考えているでしょう。その際に他者の成功から学ぶというのは、とてもいいスタートの切り方です。急拡大したスタートアップの成長ストーリーを単に真似しただけで同じように成功できると考えるのは浅はかですが、実際そういった成長のストーリーは戦略面やテクニック面で示唆を与えてくれますし、自社のスタートアップにカスタマイズして取り入れることができます。

 

Product Huntはテック界隈に多くのファンがおり、その成長ストーリーは注目に値します。この記事ではProduct Huntの成長を深堀りし、その急激な成長から学べる教訓についてご紹介します。

 

しかし、今回ご提供するのはその情報だけではありません。first Product Hunt Manualの著者であるKiki Schirr から、数日後に発売される最新版のマニュアルで使えるクーポンを提供してもらいました。下記のバナーをクリックして、私たちのニュースレターを購読してください。マニュアルは12月の第一週に配信されます!

 

Lesson 1:基本的な問題を解決し、その問題解決に対して忠実でありつづけること

 

Product Huntのアイデアは数え切れないほど友人たち討論を繰り返した結果生まれたと創業者のRyan Hooverは言っています。(製品キュレーションサービスの創業者という)バックグラウンドもあってか、彼は度々テック系ニュースやソーシャルメディアでコメントしていました。

 

First Roundとのインタビューにおいて、彼は以下のように述べています。

 

“私は、ある種のキュレーションを作っていきたいと考えていました- それはつまり、スタートアップのコミュニティーが面白いと思ってくれるようなクールな最新プロダクトを見つけるキュレーションです。当時は他にこの種の会話ができる場所は無かったのです。”

Hooverはこのようなキュレーションの成功モデルを作り出すことはできていないかもしれませんが、少なくとも最新サービスに関する情報を求める人々が会話できる場は提供できていると言えるでしょう。

 

ポイント

 

最新サービスのキュレーションにニーズがあるのは明らかでしたが、そういった情報に容易にアクセスできる場を作ろうと試みた人はいませんでした。ほとんどのスタートアップはシンプルな問題解決を試みますが、問題解決の過程は複雑です。だからこそサービスそのものや問題解決の道のりに忠実であることが重要なのです。

 

Lesson 2:信頼できるサービスにすること

 

Product Huntが主流になるまで、テック系ニュースが好きな人々が選んでいたのはHacker Newsでした。どんな新しいサービスも「信頼できる」と評価されるには時間がかかりますが、一旦その評価を得ることができれば安泰です。信頼を得るのは簡単なことではなく、ユーザーとそういった信頼関係を作るには時間がかかります。

 

最近Product Hunt上で大変便利なキュレーションツール(その便利さを確かめてみてください) QuuuをローンチしたDaniel Kempeは以下のように述べています。

 

Quuuにおいて、Product Huntにフィーチャーされたのは大変役に立ちました。Product huntはスタートアップをただちに流行させるのみにとどまらず、素晴らしいフィードバックや提案なども得ることができるからです。

 

Product Huntのコミュニティーはとってもポジティブです。仮に誰かがマイナスなコメントをする場合でも、建設的な方法で行われます。これがHackerNewsよりも優れていると考える理由です。実際にフィーチャーされてから1週間の間で1,000人のユーザーを獲得し、様々なメディアに出る機会も得ることができました。
Product Huntはどのようにこの地位まで上り詰めたのでしょうか?これについてはいくつかの要因から説明できるかもしれません。

 

1. 最初から、ベストなユーザーをターゲットとしていた

 

 

初期のProduct HuntユーザーはRyan Hooverの友人や会社の同僚でした。スタートアップのエコシステムが非常にこういったつながりに依存していることを考慮すると、Ryanが自身のビジネスのアイディアを彼らに提案するのはそう難しくありませんでした。Ryanは自身の書いた記事で、初期の段階でMVPを使ってもらえたことに言及しています。彼は特定の人々に対しメールに初期のモックアップを添付してフィードバックを求めました。そのあと起業家、創業者、テックに詳しい人たちのグループにいくつかのβ版をローンチしました。

 

こちらがRyanのメールになります。

How Product Hunt Nailed Growth

 

そういった嗜好の似ている個人の集まりは口コミの大原則であり、スタートアップの豊富な接点を作ってくれます。Product Huntはこれを全て古き良きメールで行いました。

 

また、Product Huntの初期ユーザーはコメントできる権限のほかに、固有の番号とリーダーの地位を得ることもできました。

 

要するに、Product Huntは最初からもっとも価値あるユーザーをターゲットにし、彼らを引きつけていたのです。

 

2. 限定的に提供した

 

人間の心理は興味深い形で機能します、特に排他性に関しては。 個人として、私たちは限定のものを提供されると弱いです。(アメックスのカードやプレミアゴルフ会員について考えてみてください)あなたが次のビッグ・プロダクトをマーケティングする際も同じ法則が適用できるでしょう。

 

Product Huntの道のりは限定性に近いアプローチをとっています。初期の頃はサービスをテストするためにユーザーを招待するという方法が見られました。今日に至っても、招待者限定のプラットフォームであることがハンターやモデレーターに独占的な力を与えています。ハンターやモデレーターはコメント機能、DM機能が使えるのです。

 

現在のハンターの一覧をこちらでほんの少しご紹介します!

 

ついでに猫のGIF画像も!(あなたがまだこの記事を読んでいるかのチェックです)

Lesson3: グロースハックのコミュニティをつくること

 

Forbesに載った興味深い記事によると、Neil Patelは90%のスタートアップは失敗すると言っています。そのあとこう続けています。

“成長、それも素早い成長は起業家が熱望し、投資家に必要とされ、市場が求めているものです。急激な成長はホットな市場における素晴らしいアイデアだという証です。”

協力しあって作用する要因は色々ありますが、グロースハックは今日のスタートアップにおいてもっとも有効なアプローチであることが明らかになっています。グロースハックのコミュニティ形成をすることはアーリーステージのスタートアップにおいて優れた戦略かもしれません。

 

しかし、コミュニティー形成にあたっては問題もあります。

 

サポーターがいて、誠実で、率直なフィードバックがもらえるようなコミュニティとして磨きをかけるには時間がかかります。初期の段階からユーザーをエンゲージメントさせようと試みたスタートアップが最終的にはマイレージを増やすことができました。。Buffer、HootSuite 、そしてSlack は例外です。

 

コミュニティ形成はその場限りのタスクにはできません。セールスやマーケティング部門に向けるものと同等に注意を払わなければいけません。長期的に見ると、そういったコミュニティから生まれる口コミはROIの高いものになるのです。賢い起業家たちはこの取り組みの重要性を理解しています。Product Huntの開発メンバーはコミュニティ形成について入念に調査を行いました。

 

Product Huntはこのコミュニティ形成というグロースハックの実践によって口コミでユーザーを4,000から10万まで増やしました。

 

Ryan Hoover はCMX Summit 2014でこのことについて語っています。

 

 

Product Huntの初期メンバーの一人であるErik Torenbergはこのユーザー数を達成するための様々な方法を挙げています。彼がその詳細な記事に書いたリストの要点は次のようなものです。

 

  • コミュニティーを様々なカテゴリーに分け、それに集中すること。 ― Product Huntにおいては、そのカテゴリーとは 創業者、最新サービスに関心がある人、ジャーナリスト、そして投資家でした。
  • 彼らの経験談を共有してもらうようにお願いすること。ー 現在Product huntには50以上もの創業者が彼らの成功、教訓、Product huntのローンチで避けるべきことなどについて書いています。
  • オンラインを超えた手段でコミュニティにエンゲージメントさせること。―Product Huntの熱心なファンは世界の各地で開催されているProduct Huntのミートアップで相互に繋がっています。
  • ユーザーに、価値を実感してもらうこと。― Product Huntはその日の面白い新サービスを紹介しているデイリーのニュースレターや、Product huntの関連グッズなどを含む様々な方法によってユーザーを満足させてきました。
  • 期待以上のものを提供すること。ー 参加者との結びつきがないコミュニティはそんなに成功を望めません。しかしながらProduct Huntの熱心なファンは、その点において全く不満はありません。上記で述べた取り組みの他にも、Product HuntはProduct Hunt ポッドキャストを通じてコミュニティの結びつきを保っています。

 

Lesson4: ピボットする

 

Startup Professionals社のCEOで創設者であるMartin Zwillingは、リーンスタートアップにおいて起業家がピボットする10の方法を挙げています。彼はその記事のなかで、「顧客に求められているピボット」を重要な要素として挙げています。

 

Product Huntは 最新バージョンを最近リリースしました。以前のバージョンは主にテック関連のサービスのキュレーションに偏っていましたが、最新バージョンはそれ以上のものを提供しています。HooverはProduct Hunt2.0を発表した時このように述べています。

 

“このビジネスモデルは他の嗜好を持つ人々や他のタイプのサービスにも応用できるという強い確信はありましたが、テック系のアーリーアダプターにフォーカスするところから始めました。結局、「テック系のアーリーアダプター」は最新のアプリ以外も様々なことに興味があったのです。ゲーム、本、ポッドキャスト、コミュニティによって作り出された様々な(クリエイティブな!)コレクションなどをβ版でリリースした際に、それは証明されました。

Product Huntのホームページをテック系のものだけに限定してしまうと我々の目指すところには届かないとわかっていました。(Product Huntを)人々の多種多様な興味にパーソナライズできるモジュールのようなサービスにする必要があったのです。”

Product huntは顧客のニーズに沿ってピボットすることができたといっても差し支えないでしょう。

 

Lesson5: 人間味を持たせる

 

人間味を持たせるアプローチは初期のユーザーを引きつけ楽しませる方法の一つです。スタートアップが直面している最も重要な問題がユーザーのチャーンであるとき、このアプローチがスタートアップを更に急成長させるのです。

 

人間味を持たせるとはどういうことでしょうか?ほとんどのスタートアップは優れたカスタマーサービスを指すのではと考えるでしょう。しかしそれだけではありません。

 

親しみやすいこと、ユーモアがあること、個性があること。この3つが競合との差別化を助けてくれる要素です。オンラインやリアルの場でそういったサービスにすることで、あなたのスタートアップにいい評判が立つでしょう。

 

Product Huntは上記3つの要素がDNAに深く刻まれています。ユーザーのProduct Huntへの接し方、コミュニティ内でProduct Huntの思想がどのようにシェアされているかを見れば明らかです。

 

最近の例としては、Product Huntが男性用の束髪をサービスとして紹介し、愉快な一面を見せました。そうです、男性用の束髪ですよ、みなさん!

 

実際にたくさんの人々がこれを見て楽しみましたし、実際このサービスを紹介したのはRyan自身なのです!

 

親しみやすさについてお話ししたので、Ryanと私たちのCEOのLaxmanがサンフランシスコで撮った写真が恋しくなってしまいました!

 

producthunt

 

Lesson6: サービス作りを習慣にすること

 

Ryan は Nir Eyalのベストセラー「Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す」の寄稿執筆者です。Product Huntでコピーされた同じ見出しを見るのも当然でしょう。

 

多くのユーザーにとってProduct Huntのニュースレターは習慣になりつつあります。習慣だけに止まらず、Webサイトの訪問者数やAPI利用の増大に繋がっています。

 

これは最新のデータではありませんが、Product Huntgがどのような影響をユーザーに与えてるかをよく表しています。

Product Hunt stats

 

習慣化というコンセプトについてRyanが詳しく書いているこの記事をお勧めします。記事で彼はこう言っています。

 

”おいてけぼりにされる恐怖(FOMO)は、社会に対する不安の形成です。誰もが新しいものや世の中で起きていることの最新の情報を常に得たいと考えています。人によっては、特定の話題やイベントに対して知識がないことを恥と感じます。これは政治やニュースだけでなく、サービスにもあてはまります。

 

“Product Huntはニュースのダイジェストと興味深いサービスを届けることでこの不安を和らげています。訪問者は、自分が最新情報についていけており、次の交流会で「ああ、それ知ってるよ」と言える程度には最新サービスに精通しているなと安心してサイトを去ります。”

お返事お待ちしています!

 

あなた自身がProduct Huntについて学んだこと、そして彼らの成長から感じたことは何でしょうか?あなたの考えを教えてくだされば幸いです。下記にコメントを残していってくださいね!

 

この記事は、AppVirality社のブログ“Purrfect!- How Product Hunt Nailed Growth”を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on AppVirality in English under the permission from the author.