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はじめに

 

皆さんはアプリのボタン配置や画面遷移といったユーザビリティの改善をどのように行っていますか?

 

アクセス解析ツールを用いてDL数や機能ごとのアクセス数を計測し、それを元にした改善を行っている方は多いかと思いますが、アクセス解析で導いた数字だけを元にアプリを改善してしまうとユーザーにとって使いにくいアプリになってしまう場合があります。

 

なぜなら数字だけでは仮説が想像の域を出ず、アプリがユーザーにとって使いにくい本当の原因がわからないからです。

 

アプリのユーザビリティ改善を考える際はアクセス解析ツールから得られる定量データだけではなく、アプリを使っている様子の観察やユーザーインタビューなど定性データを元にした分析を行う必要があります。

 

この記事では定性分析の重要性とメリット、その代表的な手法をご紹介します。アプリのユーザビリティに関して課題を感じている方はぜひお読みください!

 

 

定量分析に頼ったユーザビリティ改善の限界

アプリにおける定量分析とは、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで数値化された行動データやユーザー属性を集計し、分析することです。アプリのDAU、継続率、DL数など様々な指標を見ることでアプリの課題となっている箇所を発見し、改善アクションを考えることができます。

 

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アプリの様々な指標を見て課題発見につなげるのが定量分析

 

しかしながら、定量分析をすることでアプリの使われていない機能やユーザーの離脱ポイントといった課題が生じている場所の特定はできますが、なぜユーザーが離脱しているかといった課題が生じている理由を知ることはできません。その結果、アプリの改善を考える際に精度の高い仮説が立てられず、せっかく時間と費用をかけて変更しても思うような改善効果が得られないことがあります。

 

定性分析を用いたアプリ改善が必要な理由

 

上記のような定量分析の欠点を補うためには、定性分析を用いることが必要です。

 

定性分析を実施することで、数字データからは見えにくいアプリの課題を発見できたり、実際に使っているユーザーの観察やユーザーインタビューで得た意見から改善のヒントを得ることができます。その結果、適切な改善施策を実施することができます。

 

定性分析の代表的な手法

ここからはアプリの定性分析における代表的な手法とその特徴をご紹介します。

 

1. エキスパートレビュー

 

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エキスパートレビューとは専門家が自身の経験則を用いて対象となるアプリを利用してデザインやアプリのユーザビリティに関する問題を発見する手法です。UXコンサルティングもこの手法にあたります。

 

メリット

専門家からフィードバックを得ることでアクセス解析ツールでは見えなかった課題が発見できることや、競合アプリも含めた相対的な評価を下せるというメリットがあります。テストユーザーを集める必要もないので、専門家さえリクルーティングできれば短期間で実施できます。

 

デメリット

エキスパートレビューは専門家の経験に基づく第三者評価であるため全てが正しい指摘とは限りません。類似の操作感を持つアプリが市場にない場合はエキスパートレビューを実施しても専門家の経験が活きず、有意義な効果が得られないかもしれません。

 

2. ユーザーテスト

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ユーザーテストとは、対象となるアプリでやってほしい一連の操作をテストユーザーに依頼し、そのタスクを実行する過程を観察、記録してデザインやユーザビリティに関する問題を発見する手法です。ユーザビリティテストとも言います。

 

代表的なユーザーテスト手法としては「思考発話法」があります。これはユーザーに考えていることを全て口に出してもらいながらアプリを操作してもらう手法で、操作で詰まったことや次にやろうとしている操作を全て発話してもらうことでユーザーがアプリのデザインや機能をどう解釈し操作しているかということがわかります。

 

メリット

ユーザーがアプリを操作している様子を観察することで、アクセス解析ツールでは見えなかった課題が発見できます。また、ユーザーの生の声を聞くことで課題発見にとどまらず「なぜ操作に詰まったのか」「なぜその機能を使わなかったのか」という理由も明らかにすることができます。

 

デメリット

こちらがやってほしい一連の操作を指定するので使い方の誘導が起こり、ユーザーテストでやってもらうアプリの操作と本番ユーザーが使うアプリの操作がかけ離れてしまいます。また、まだアプリがプロトタイプで完成度が高くない場合はユーザビリティ以外に関する課題が多く表出してしまう可能性があり、検証にならないこともあります。

 

ユーザーテストは準備という点でも手間です。ユーザーテストに協力してくれる人の手配や、操作の様子を撮影したい場合は機器の準備なども必要になります。

 

3. 本番ユーザーの行動観察

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上記に挙げた2つ以外に、実際にアプリを使っているユーザーを観察するという手法もあります。Reproを導入すると実際のユーザーがアプリを操作している様子を動画で再現することが可能で、動画を見ることで自分たちが想定しているアプリの利用方法と実際のユーザー行動とのギャップを知ることができます。

 

事例

ユーザーテストより手軽にアプリの課題を発見! C CHANNELのUX改善プロセス

 

 

メリット

観察するのは実際にストアからアプリをダウンロードして使っているユーザーなので、本番ユーザーの行動を観察することでユーザーが本当に困っている原因がわかり、より本質的な改善活動につなげていくことができます。

 

 

デメリット

アプリ内で使ってほしい機能や一連の操作をこちらから指定するわけではないので、全く使われていないアプリの機能や画面を検証することはできません。また、デザインや機能の要望をユーザーから引き出すことはできないので改善のアイデアを考えるのはアプリ事業者側で行う必要があります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。定量分析も重要ですが、数値からは見えないアプリの課題やユーザーの要望を知るためにも、定性分析をしっかり行ってアプリの改善につなげましょう。

 

 

次回はReproを使ったアプリのユーザビリティ改善方法についてより詳しく解説していきます。お楽しみに!

 

 

https://growthhackjournal.com/qualitative-analysis2/