アンケートの詳細

この記事は、2017年11月に「Qualtrics」がLocalytics社の依頼で実施したアンケート結果をもとに作成された記事です。このアンケートはアメリカに在住する1,000人のスマートフォンユーザーに対して行いました。なお、男女、年代の構成比はほぼ同じです。

2015年の後半、アメリカに住む消費者の約3分の2が、買い物で頻繁に利用している小売店がアプリをもっているということを認知していませんでした。しかし、今回のアンケート結果ではスマートフォンを利用する理由として48.7%の人がスマホアプリでショッピングをしていると回答しています。わずか数年でショッピングアプリの認知度が格段に上がったといえるでしょう。

比較的早い段階からショッピングアプリをリリースしていたブランドがいうには、アプリ経由の注文金額、コンバージョン、運営費用においていずれもPCやスマホブラウザ経由より優れているとのこと。
この短期間で、消費者にどんな変化があったのでしょうか?
消費者は、ブラウザを操作して数多ある商品の中から自分が欲しいものを探すのではなく、素早く簡単に欲しい商品を探せるものをここ数年の間求めていました。そこにアプリがフィットしたため、利用者が一気に拡大したのではないかと考えられます。

2015年から増え始めたショッピングアプリを利用するユーザー。2017年に引き続き2018年もさらに増加する見込みです。彼らはショッピングアプリが増えることより、既存のショッピングアプリの充実を望んでいます。
すでにショッピングアプリを利用している消費者は、どのようにアプリを使い、今後どのような機能の追加を望んでいるのでしょうか。

パーソナライズ・ローカライズされたプッシュ通知

48%のスマホユーザーがパーソナライズされたプッシュ通知をきっかけに実店舗で買い物をしたと回答!

ショッピングアプリを利用しているユーザーの主な目的は商品を購入することですが、プッシュ通知によって実店舗での購入を促す効果も期待できるようです。

設問:パーソナライズされたプッシュ通知を受け取ると店舗での購入に影響を受けますか?

  • はい 48%
  • いいえ 64%

設問:ロケーションベース(位置情報をもとにした)プッシュ通知は店舗での購入に影響しますか?

  • はい 36%
  • いいえ 64%

36%はロケーションベースのプッシュ通知により実店舗で購入したと回答しています。この結果は、2018年、ユーザーはプッシュ通知をどう受け取るのかで42%のユーザーが答えた「自分の位置情報が反映されたアプリをもっと使う」の回答と相違がないと言えます。

実店舗での購入後に受け取るメッセージ

アプリユーザーの62%が実店舗での商品購入後に受け取るメッセージを好意的と感じている

商品の購入後、小売店やブランドから配信されたメールやプッシュ通知が好印象につながったと答えた人は58%。具体的にどのようなメッセージが良いイメージに繋がったのでしょうか。

設問: どのようなメッセージを受信したら良いブランドイメージを持ちますか?

  • 購入履歴を元にしたメッセージ 62%
  • ロケーションベースのメッセージ 20%
  • ランダムに送られるメッセージ 18%

購入履歴を元にしたメッセージを好意的に感じた人は62%、ロケーションベースのメッセージを好意的と感じた人は20%、パーソナライズではなくランダムに送られるメッセージを好意的と感じた人は18%でした。
ロケーションベースのメッセージは店舗での購入促進に繋がるものの、ブランドイメージを向上させるわけではないようです。

リマーケティング

58%のユーザーはリマーケティングされると嫌な気持ちになる。

パーソナライズされたプッシュ通知をきっかけに実店舗での購入にも繋がっている人がいる一方で、大半の人はオンラインで自分の行動を追跡されることに違和感を感じているようです。

このアンケートで、下記のような経験をどのように感じるか聞きました。

“オンラインもしくはアプリで商品を閲覧→閲覧した商品に関する情報をemailもしくはプッシュ通知で受け取る→SNSで閲覧した商品の広告が表示される。”

設問: オンラインもしくはアプリで閲覧した商品をリマーケーティングされることについてどう感じますか?

  • 自分が欲しいものが理解されているため嬉しく思う 42%
  • 不要であり、警戒する 41%
  • 鬱陶しいと感じる 18%

42%のユーザーはポジティブな意見でしたが、41%のユーザーはネガティブなイメージを抱いています。この結果からもわかるように、パーソナライズは個人によって意見がはっきり分かれるため、今後どんなプッシュ通知なら印象を良くするのか、相手をしっかり見極めなくてはなりません。

1番の要望は実店舗での割引

最後にユーザーにショッピングアプリに今後何を求めるか聞きました。11個の回答パターンを用意し、その中から優先度が高い順に5つ選んでもらいました。

以下は上位に入った5つの要望です。

  1. アプリを使うと、実店舗で商品を購入する時に割引きが適用される
  2. お気に入りに保存した商品がセールになったらプッシュ通知で知らせてくれる
  3. ショッピングリスト/ウィッシュリストの作成ができる
  4. アプリから注文した商品を実店舗で返品できる
  5. 自分のステータス (購入履歴や獲得ポイント数など) がわかるマイページがある

全ての要望の順位を見たい方はこちらを参照してください。

最後に

小売店にとって、ショッピングアプリを利用してもらうことが今後さらに重要になってきます。
アプリの有効活用は強力な販売チャネルの1つとなり、実店舗への送客やデータを元にしたリマーケティングができるなど、多くのメリットが得られるでしょう。

  • アプリを使って実店舗での購入を促す
    回答者の約半数はプッシュ通知によって実店舗で購入したと回答しています。この2つをうまく利用して、相乗効果を狙いましょう。
  • 商品の購入後、メッセージを送る
    62%のユーザーはブランドから購入後に受け取るメッセージに好意的です。領収書だけでなくアプリで購入する際に使用できるクーポンなどがいいでしょう。
  • 商品への興味が高い人にだけリマーケティングを行う
    商品をショッピングカートに入れたまま放置している人や同じ商品を1日もしくは1週間に数回見ている人は、商品に興味があると推測していいでしょう。リマーケティングはそうしたユーザーにのみ行い、商品を一度しか見ていない、ショピングカートに入れてもいないようなユーザーへのリマーケティングは慎重に行いましょう。

この記事は、Localytics社のブログ”How Shopping Apps Drive In-Store Purchases and Improve Brand Perception“を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on Localytics in English under the permission from the author.


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