無料ゲームのマネタイズという話になると、開発者はしばしば板挟みの状態に陥ります。アプリ内課金(IAP)とゲーム内広告の両方ともプレイヤーの体験をいくらか損なってしまうものですし、プレイヤーの体験と利益の適切なバランスをとるのはとても難しいです。

実際、大多数のプレイヤーはアプリ内課金などしません。そうなると開発者にとってはゲーム内広告がメインの収益源になります。しかし広告を出すタイミングと頻度が適切でなければ、チャーンレート 1)離脱率 が非常に高くなってしまうでしょう。

 

昔は開発者はプレイヤーが広告を問題視していることにかなり敏感だったので、ネイティブ広告のデザインや表示に悩んでいました。今ではインタースティシャル広告やリワードビデオ広告はゲーム内の体験の一部としてプレイヤー、特にお金を支払うつもりの無いプレイヤーには受け入れられています。

 

こうした認識の移り変わりはありますが、ゲーム内に広告を組み込む際は注意が必要です。今回は開発者がやってしまいがちな落とし穴についてご紹介します。

 

失敗①広告を全プレイヤーに表示している

 

広告をどれくらい我慢できるかはプレイヤーによって違います。なので広告を全プレイヤーに配信するとかなりの割合のプレイヤーをイライラさせてしまうことは間違いありません。(その結果彼らはゲームから去ってしまうでしょう。)

 

アプリ内課金に反応をしてくれるプレイヤーもいれば、広告のほうが反応してくれるプレイヤーもいるということがデータからわかっています。それゆえ開発者はより賢く、データ主導のアプローチをしてプレイヤー個々の行動に基づいた広告戦略を考えなければいけません。

 

失敗②不適切なタイミングで広告を表示している

 

ゲームのミッション失敗やライフポイント減少を除けば、広告はプレイヤーがもっとも見たく無いものです。ゲームで敗北やフラストレーションが発生した時にプレイヤーに広告を表示してしまうと、プレイヤーが離れてしまうという結果になります。

 

プレイヤーが広告に接するときの感情の状態は、リテンション率だけではなくクリックやインストールにより発生する収益にも大きく関わってきます。

失敗③注意深すぎる

 

プレイヤーとの関係はデリケートなものであることを開発者は承知しています。そのため多くの開発者が注意深すぎるアプローチをとっており、プレイヤーのライフサイクルのかなりあとになるまで広告を表示させないようにしています。

 

このアプローチはプレイヤーには喜ばれるかもしれませんが、一般的にリテンション率の低い無料ゲームにおいては、あなたが広告表示を決めるまでには多くのプレイヤーが何らかの理由でゲームから離脱してしまっているでしょう。そうすると収益発生の大きな機会損失になります。

 

これは適切なバランスをどう保つかという問題です。もしこのバランスを最初から保てるのであれば、初回セッションから広告を表示してもいいでしょう。特にそれがプレイヤーがお金を支払う気持ちを推し進めるのであれば広告表示すべきです。

 

私たちの分析によるとインタースティシャル広告2)画面やページの切り替え・遷移時に挿入される広告を採用しているゲームのほとんどはゲームプレイ後の10秒以内に広告を表示しています。広告表示の頻度がアプリストアの評価やランキングにほとんど影響しないということもわかっています。

 

失敗④1つのアドネットワークしか採用していない

 

広告収益を最大化したいのであれば、複数のアドネットワークを使うべきです。全てのアドネットワークが要求通りの広告を供給するわけではありませんし、それらネットワークがあなたに支払う価格も異なりますし、広告スペースが埋まらなかった場合は支払い額は0になります。 1つの広告ネットワークは広告スペースの25%しか広告を供給してくれないので、1つだけに依存すると広告収益を損なうことになります。

 

一つの選択肢としては、最も高いeCPMをアクティブなカスケードシステムとして設定することです。アドネットワークがその広告で埋めるのを選択しなかった場合は次にeCPMが高い広告を選ぶようにします。 かなりトリッキーで正しく表示されるのに時間のかかるプロセスになりますし、自動化できないと定期的な修正が必要になるかもしれません。アドネットワークを自動的に順序立てて配置することによって、ダイナミックな広告メディエーションが一番いい広告を選んでくれます。

 

失敗⑤広告がゲームで遊ぶ際の障害になっている

 

プレイヤーのエンゲージメントが低いとお金を払ってはくれません。プレイヤーがゲームを離れてしまうもっともよくある理由の一つは、フラストレーションの溜まる課金システムにイライラしてしまうか、しつこい広告がゲーム体験を邪魔してしまうからです。こうした方法を取る必要はありません。 

 

ビデオリワード広告はリテンション率への影響を最小限に抑えて広告をゲームに組み込む事例の1つです。オプトインであり、追加のアイテムが得られるという直接的な利益があるため、プレイヤーが広告を見る可能性が高まります。うまくターゲティングされていれば可能性はさらに高まるでしょう。

 

deltaDNAのゲームデザインチームが最近行った調査プロジェクトで、ランキング上位のゲームのうち30%はなんらかのリワード広告を採用していました。

 

今日の無料ゲーム市場は過密状態になってきています。その結果プレイヤーはこれまで以上にゲームをアンインストールします。「ビッグデータ」技術によってプレイヤーの行動に基づいてゲーム内広告を表示できるようになり、プレイヤーの反応に応じた広告の配信やプレイヤーごとに広告を表示する頻度が調整できるようになりました。これによってゲームをうまくマネタイズさせる役に立つばかりか、プレイヤーがもっと楽しめるようなゲーム体験を創れるようになったのです。

 

この記事が気に入ったら “ゲームの広告配信:マネタイズの優れた10のヒント” も読んでみてください。

 

この記事は、DeltaDNAのブログ5 COMMON IN-GAME ADVERTISING MISTAKES TO AVOIDを著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese

translation of this original article on DeltaDNA in English under the permission from the author.


モバイルアプリの成長支援パートナー「Repro」

「Growth Hack Journal」を運営している「Repro」は、アプリ解析・マーケティングツールの提供からユーザ獲得やユーザ定着のためのマーケティング支援等のソリューションまでワンストップで提供、アプリの成長を支援しています。

提供サービスについて詳細はこちら


ASO無料診断実施中!

ユーザーがアプリ見つけやすいよう、アプリストア内のコンテンツを最適化することは重要です。ASOの改善余地について、無料で診断します。

お問い合わせはこちら

プッシュ通知許諾率無料診断実施中!

自社アプリのプッシュ通知の許諾率の解析、および許諾率を改善した場合に増加するユーザーの再訪数やコンバージョン数を無料でシミュレーションします。

お問い合わせはこちら

注釈   [ + ]

1. 離脱率
2. 画面やページの切り替え・遷移時に挿入される広告