アプリのCPIを改善するための6つの方法とは?

競争の激しいアプリ市場において、ユーザーの要求度合いは高くなっています。既存ユーザーが新規ユーザーを獲得する上で非常に重要な存在であることはすでに私たちが証明した通りです。例えば、口コミ、コンテンツマーケティング、UGC(User Generated Content: ユーザーの手によって制作・生成されたコンテンツの総称)、ソーシャルメディアのインフルエンサー活用、アプリストア最適化など実に様々な方法があります。そして、これらのほとんどが費用をかけることなくできます。

 

しかし、どのようにして一番最初のユーザーを獲得することができるのでしょうか。マーケティングに関わるソリューションはどんなものでも多くの労力を伴います。例えば、上記であげた方法のような費用はそんなにかからないが時間がかかるものや、最初から費用はかかってしまうがすぐに結果が出るものなどです。そこで、低コストで早く結果の出るソリューションとはどのようなものがあるのか見つけましょう。

 

アプリ開発者にとってのユーザー獲得コスト(CPI)の意味とは?

CPIとは、ユーザーにあなたのアプリをダウンロードしてもらうのにかかる費用のことです。開発者として考えておくべきことは、リリースする前の段階でアプリがユーザーの求める全ての基準をきちんと満たしているかどうかです。アプリにバグがあったり、ユーザーが迷子になるような状態でユーザー獲得について考えるのは無意味です。

 

アプリの広告投資を始める上で最初のステップとしてまずやらなければならないことはアプリを最適化することです。アプリに磨きをかけるためにクラッシュレポートツールを使ってみたり、最適なアプリのオンボーディングについて調べてみてください。新規ユーザーの獲得に投資することができるようになるのはオンボーディングの最適化が終わってからです。つまりアプリがユーザーの求める基準を満たすことができて初めて、マーケティングチームを集めて新規ユーザー獲得のための効果的なプランを立てることができるのです。

 

どうやってCPIを測るのか?

新規ユーザーの獲得コストはライフタイムバリュー(LTV)と同様に非常に重要な指標です。あなたの目的は、高いLTVと低い獲得コストでユーザーを獲得するためのキャンペーンを作ることです。CPIの値は一定期間内で投資したマーケティングコストをすべて足し合わせ、その合計をその期間に取得したユーザー数で割ることで算出することができます。

 

 

CPIは、キャンペーン、モバイルのOS、広告プラットフォーム、アプリのカテゴリー、さらにはキャンペーンを実行する地域など複数の変数によって決まります。したがって、AndroidアプリにおけるCPIはiOSにおけるCPIとは異なりますし、アジア市場とヨーロッパ市場でもまた然りです。分析ツールによって得られるデータを見て、これらの要素に関係する変数を調査してみてください。

 

 

CPIを下げるための6つの効果的な方法

CPIを下げるための方法はたくさんありますが、今回はその中でもアプリ開発に携わる人からユーザーとの関係構築を担当している人までアプリ事業者であればすべからく参考になるベストプラクティスをご紹介します。

1.対象ユーザーを仕分ける

私たちが一貫して伝えているアドバイスは、実際にユーザーのことを知るということです。これをすることで費用を節約できるだけでなく、マーケティングキャンペーン中のあなたの努力を最小限に抑えてくれるでしょう。アプリの対象ユーザーは二つに分けることができます。一つは広告なしでアプリをダウロードしてくれるユーザー(アプリはユーザーの課題を解決するために作られているためです)、そしてもう一方は効果的な戦略を考える必要のある広範囲のユーザーです。後者についてはデータを参照し、彼らの好みを見つけ出すためにソーシャルメディアでフォローする必要もあります。しかし、きちんと準備さえしていれば最終的にうまくいくはずです。

 

2.既存ユーザーのエンゲージメントを高めることに注力する

ユーザー獲得に注力した後は、この記事の冒頭で強調したように、ユーザーの関心を引くことが不可欠です。正式版のアプリをリリースした後は、最高のパフォーマンスを提供するためにアプリを改善していく必要があります。また、アプリにユーザーがよく使うようなメイン機能があれば、その機能はアプリの代名詞になります。

 

もちろん、あらゆる機能をアプリに詰め込む必要はありませんが、これはターゲットとなるユーザーが誰なのか定義する必要があるというもう一つの証です。彼らのフィードバックを見て、どの機能が彼らに響いているのか理解しましょう。その後にプレミアム機能を追加するかどうか検討してみてください。 CPIを改善するためには、既存ユーザーから収益を上げるための新しい方法を見つける必要があります。

 

3.ディープリンクを活用した広告を打つ

より効率的なキャンペーンを行うには、ディープリンクを使用して、アプリ内の広告に関連する特定のページにユーザーを誘導することが重要です。アプリ内に魅力的なコンテンツがあることを約束しておきながら、ユーザーをトップページに誘導するメリットはどこにもありませんよね?なにも対策していない場合、あなたはお金と同時に貴重な顧客も失うリスクがあります。ディープリンクを使用する利点については、それがどのように機能するのかをベストプラクティスと共に説明した記事があるのでそちらをご覧ください。

 

4.キャンペーンを打つタイミングを見極める

ユーザー獲得コストを削減したい場合は、休暇やその他の大きなイベントなど新規ユーザーの獲得にいつもよりお金がかかる時期は避けたほうが無難です。ピーク時間がいつなのかを観察し、混み合っている時間にお金を投資しないようにしましょう。例えば秋のキャンペーンは夏の休暇の後、冬の大イベントの前に開始するといいと言われています。同じような現象は春にも起こり、March Fiksu Indexが明らかにしているように、ユーザー獲得コストは下がっています。

 

 

5.様々なチャネルでテストしてみる

アプリを宣伝するために利用可能なすべてのプラットフォームを使いたくなるかもしれませんが、これは賢明な解決策ではありません。ユーザーにアプローチできるソースが多数ある場合でも、そのすべてが効率的なわけではありません。自分のアプリのタイプに合う期待できそうなチャネルをいくつか試してみて、それぞれでROIを測定してください。各キャンペーンでこの指標を追うことで、どのチャネルが予算を投資するのに値し、どれが効果的でないのか見分けやすくなります。そしてすべての重要な要素を計算した後は、価値あるユーザーをより安価に獲得することができる1つか2つのチャネルだけに絞るようにしましょう。

 

6.LTVを最大化させる

ロイヤルユーザーを見つけることがキャンペーンを成功させる上で鍵となります。この4月にFiksuによって公開された調査では、2016年はロイヤルユーザーの獲得コストが改善された年であったことが明らかになりました。ここでいうロイヤルユーザーとはインストール後にアプリを3回以上開いたユーザーのことです。また、同じ分析の中で、より効率の高い効果を得るためにはターゲティング戦略を進めることが重要性だと強調しています。

ちなみに、ユーザーのLTVを最大限に引き出すための効果的な方法について前回の記事からチェックすることができます。

 

有料のインストール施策はオーガニックのインストール数をも上昇させる

即効性のあるソリューションについて話すと、Tune社は有料キャンペーンのオーガニックのインストールへの波及効果についての調査した結果を公表しました。ご覧のとおり、世界中のアプリインストールの90%以上はオーガニックからです。

 

 

また、同じ調査のなかで有料インストール施策を行うとオーガニックのインストール数も平均で1.5倍になると結論づけています。

 

 

注意すべき点ですが、Tune社はこの結果がすべてのアプリに適用されるわけではないという事実を説明しています。すべてはアプリのカテゴリーによって決まります。ゲームのようなアプリや、Uberのようにサービスを独占し続けるアプリには適用可能ですが、他のアプリは成功するまでに投資してダウンロード数を上げていく必要があります。

 

まとめ

マーケティングの力学を理解しておくことは、キャンペーンを最適化する上で役立ちます。異なるチャネルでは、結果も異なるでしょう。新規ユーザー獲得コストを削減することは本当に効果があるものに集中することを意味します。これまでお伝えしてきた情報を使えば、時間とお金の面で最良の決断をすることができるでしょう。

 

この記事は、AppSamurai上の記事 “6 Effective Ways To Improve Mobile User Acquisition Costs (CAC)“を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on AppSamurai in English under the permission from the author.