はじめに

プッシュ通知はユーザーがアプリを起動していなくてもこちらからユーザーに働きかけることができます。しかし実際は、使い方を間違えるとユーザーをイライラさせたりうっとおしく思われてしまうリスクがあります。プッシュ通知の方法を誤るたびに開封率は下がり、結果リテンションレートやエンゲージメントも下がります。プッシュ通知は強力な反面、危ういツールです。

 

これを読んでいるあなたは幸運です。Tapjoyが自社ネットワークから500万以上のユーザーデータを集積し、より良いプッシュ通知を送るヒントをお届けします。

 

彼らは今年の2月から8月に送られた440万以上のプッシュ通知を分析しました。この記事ではそこから得られたプッシュ通知ですべきこととすべきでないことお伝えしたいと思います。

 

1. もっとも開封率が高いのは月曜日

週の前半に送られるプッシュ通知は開封率が高い傾向にあります。金曜日から土曜日にかけては仕事も終わり休みに入るため、ユーザーの意識は携帯から遠のいてしまうようです。しかし日曜になると、開封率はまた上がってきます。

 

ここまででだいたい何曜日がいいのかはわかったと思います、しかしどの時間帯位に送るのがいいのでしょうか?結論から言うと、ランチ後の時間帯です。この調査を共同で行っているNekki社が調べた事例によると、各国のローカルタイムの正午の時間帯に各言語でプッシュ通知を送ったところ、販売促進キャンペーンのARPDAU1)ARPDAU:(Average Revenue Per Daily Active User)1日のアクティブユーザーの平均利用額は46%まで上がりました。

2. Androidの方が開封されやすい

Androidへのキャンペーンの方がコンバージョンがいいということに開発者のみなさんは気づくと思います。ある調査では、iOSユーザーのプッシュ通知の開封率が2.38%なのに対し、Androidユーザーは3.10%と高いことが示されています。

 

AndroidとiOSの開封率の差には様々な要因が考えられますが、その一つとして各プラットフォームのプッシュ通知を受け取り方が関係しています。Androidでは、ユーザーが通知に対し何かアクションを起こさない限り通知はスマホのロックスクリーン上に残ったままです。一方でiOSでは、ユーザーがロックを解除した時点で通知は消えてしまいます。

 

3. もっとも開封率がいい配信頻度は週に1回

「Goldilocks and the Three Bears」 2)「ちょうどいい」を求めることには危険が伴うことを教訓メッセージとして持つイギリスの童話。日本語では「3びきのくま」 のように、ユーザーは通知回数があまりに多いのも、逆に少なすぎるのも好みません。「ちょうどいい」通知の頻度は週に1回がいいようで、その頻度だと開封率は3.03%になります。1日に1回や月に1回だと開封率はもっと低くなります。

 

ただここで付け加えておきたいのは、1日に1回のプッシュ通知がもっとも低い開封率だからといって全く意味がないわけではないということです。例えば、週に7回プッシュ通知を送ればいくら開封率が低いといっても週に1回の時よりも開封数は多くなるでしょう。その場合は日々の通知がユーザーをイライラさせたり、スパムのようにならないように十分に気をつけてください。

 

4.「~を手に入れよう」というフレーズが開封率を高めてくれる

ただ言い方をちょっと良くするだけでプッシュ通知の開封率はぐっと高めることができます。ーしかしどんな言葉を使えばいいのでしょう?Tapjoyのデータによるとセールス(営業)の場面においてもよく使われる言葉にユーザーは強く反応するようです。

 

つまり、開封してくれれば何かを提供するような誘い文句です。しかし注意しておきたいのは、ちょっとニュアンスを間違えるだけで開封率は逆に低くなってしまします。「戻ってきて」や「集めて」といった言葉はどちらも悪い例です。

 

なぜならこれらの言葉は緊急性を生み出さないからです。一方で、一見すると良さそうな「(プレゼントや商品などを)当てる」と言う言葉を含んだプッシュ通知の開封率は0.61%と最低水準になっています。ユーザーは貰えるかわからない見返りに対しては関心が薄いということを示しているのかもしれませんね。

5. プッシュ通知では無音が鍵

多くの開発者が素晴らしいと思った事実がここにあります。無音のプッシュ通知の開封率は通知サウンドが有りの場合と比べて2倍なのです。

 

一度数字を見れば、間違いに気づくのは簡単です。通知サウンドはiOSとAndroidの両方で機能し、使うことが推奨されています。通知サウンドによってユーザーに明確にあなたのアプリのことを思い出させることができるからです。しかしタイミングを間違えるとその通知サウンドはユーザーをイライラさせることになります。

 

例えば、仕事のミーティング中や授業中に鳴ればユーザーは恥をかくことにもなります。こういった理由でユーザーがあなたのプッシュ通知をオフにするようなことにならないようにしてください。

 

6. プッシュ通知の自動化は単なる時間の節約以上の効果がある

プッシュ通知の自動化は面倒な手動設定の手間を省いてくれますが、ただ単に便利なだけというわけではありません。自動のプッシュ通知の開封率は5.62%と手動の場合の2.13%に比べて高いのです。

 

プッシュ通知を送るタイミングはユーザーの行動に基づいているので、(自動通知の場合)あるセグメントが特定のアクションを完了させるたびに手動で送る必要はありません。それよりも、自動化にすることで、プッシュ通知のキャンペーン最適化に時間を使うことができます。

 

7. アプリのジャンルによって開封率は異なる

他のアプリのジャンルと比べた際にプッシュ通知の開封率が特に高いジャンルもあります。開封率が最も高いジャンルはアドベンチャーゲーム(69.75%)、続いてトリビアゲーム(33.33%)、そしてパズル/戦略ゲーム(29.43%)です。

 

良く練られて実行されたキャンペーンは継続率を高め、ユーザーをゲームに連れ戻します。また、アンインストールとまではいかなくともゲームで遊ぶことを止めたユーザーをアプリに連れ戻すことでチャーンレートも下げることができます。また、プッシュ通知で関連アプリの販売や宣伝をすることでユーザーの興味を引き、マネタイズを促進することもできます。

 

まとめ

プッシュ通知におけるユーザーとのやりとりは日常生活における人とのやりとりと同じように考えることができます。つまり、いいプッシュ通知は開封する動機を与えて、ユーザーの状況に配慮し、適切なタイミングで送られるものです。上であげた7つの事実を念頭に置いてプッシュ通知を配信すれば、アプリの継続率やエンゲージメント率がぐっと高まるはずです。

 

この記事は、App Developer Magazine上の記事 “7 Facts About Push Alerts That Will Help You Not Be Annoying” を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on App Developer Magazine in English under the permission from the author.

 

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注釈   [ + ]

1.ARPDAU:(Average Revenue Per Daily Active User)1日のアクティブユーザーの平均利用額
2.「ちょうどいい」を求めることには危険が伴うことを教訓メッセージとして持つイギリスの童話。日本語では「3びきのくま」