ユーザーが期待している体験を得られるアプリを提供するのみでは、アプリビジネスは成功しません。正しいKPIに基づいた目標を設定し、なにをすべきかを考えることが成功への鍵になります。ユーザーにあなたのアプリをアプリストアで見つけてもらえていますか?アプリをダウンロードしてもらえるようなアプリページになっていますか?今回はASOにおける指標について説明します。

ASO施策の効果をどのように測るか?

ASOはユーザーにあなたのアプリを見つけてもらいやすくすることを目的としています。適切なASOを行うことであなたのアプリに関連しているキーワードの検索でランキング上位に表示され、アプリが見つかりやすくなり、ダウンロード数を増やすことが可能です。しかし、どのキーワードで、どのような工夫をすればランキングの上位に表示されるのかを確認できるのでしょうか。また、あなたのアプリを見つけたユーザーが実際にダウンロードしているかをどのように確認できるのでしょうか。ASO施策の効果をきちんと測るには、正しいKPIを設定する必要があります。

何を測るか?

以下がASO施策の効果を判断するために必要な指標です。

インストール

ASOの施策を実行後はより多くアプリがインストールされていますか?1日や1ヶ月で何回アプリをインストールしてもらえていますか?ASOを始める前にインストール数を確認しておいて、インストール数の伸びを継続的に計測していく必要があります。広告などでお金をかけて得た有料のインストール数とオーガニックのインストール数は別々で計測してください。

ASOはアプリを見つけてもらいやすくし、オーガニックのインストール数を増やします。自然にあなたのアプリを見つけた(プロモーション無しで自発的にダウンロードすることを決めた)ユーザーはあなたにとって一番価値のあるユーザーです。オーガニックのダウンロード件数が増えることは、高いリテンション率に繋がります。例えばAndroidユーザーの初日のリテンション率が46%ですが、iOSユーザーは翌日までにさらに20%がアプリに戻ってきます。この差は日によってさらに開きます。

もしASOが上手くいっているのであれば、効果を測るためにも実際にどのチャネルからダウンロードされているのかを知ることは重要です。例えば「App Analytics」では、”ソースタイプ”をもとにiOSユーザーがアプリをどのチャネルからダウンロードしたか把握できます。

有料のインストールとオーガニックのインストールの状況を計測するときによく使われる指標は1回の有料のインストールに対し、オーガニックのインストールが何回されたかという指標です。これはオーガニック以外のインストールがさらなるオーガニックインストールを促すということを基にした考え方です。この結果が高いほど1ユーザーにかかる費用は低くなります。

収益&売り上げ

どの開発者でもアプリの売り上げを増やしたいものです。アプリのインストール数の測定は、正確な収益と達成された売り上げを施策の結果と比較することで行われることがよくあります。

この数値を分析するとき、あなたの収益モデルが何であるかを考えてください。アプリのインストール、アプリ内広告、アプリ内購入、サブスクリプション、どのような形で利益が上がっていますか?どの収益モデルであっても、正しいゴールを設定しなければいけません。基本的に売り上げとアプリ内購入の金額については「iTunesConnect」と「Google Play Console」の中ですぐに見ることができます。

この指標でアプリのおおよその合計収益額を追うことができます。しかし収益額をより明確にしたいのであれば、ユーザーごともしくはARPUごとの平均収益額を測ることをおすすめします。

もし期待しているほどの利益が上がっていないのであれば、ターゲティングが上手くいっていない可能性があります。つまりユーザーに取ってもらいたい行動を促さなければなりません。このためにはまず「質の高い」ユーザー獲得に向けてキーワードを変える必要があります。

キーワードランキング

キーワードの最適化の主な目的は、アプリにとって重要な特別なキーワードの検索結果でランキング上位になることです。しかしこれは実現しているのでしょうか?

それぞれのキーワードのランキングを把握することは大切です。同じキーワードだとしても「App Store」と「Google Play ストア」ではランキングが異なるため、ストア別、国別に把握する必要があります。同じ言語を話す国同士のストアでも、国民性、文化は違うため、キーワードランキングも異なります。

カテゴリーランキング

上記の項目では、検索においてアプリの見つけやすさを話してきました。次はアプリストア内のカテゴリーを通して、アプリを探しているユーザーについて話していきます。

カテゴリーの中でランキング上位になることはとても重要です。そのカテゴリーにたどり着いた時点でユーザーはすでにあなたのアプリに関連している何かを求めています。カテゴリーはアプリのメインキーワードの1つになるのです。あなたのアプリがそのカテゴリーのトップ10に入ったとき、カテゴリーと同じキーワード名でもランキング上位に入ることは確実です。このようにカテゴリーでランキング上位になることができれば、カテゴリーに関連するロングテールキーワードを見つけ出すことができるでしょう。これにより関連するところでもランキング上位になることができるようになります。

カテゴリーの中でASOがもたらしている成果を把握し続けることが大切です。

インプレッション&ページビジター

ASOが上手くできればアプリストア内でインプレッションとビジターを増やします。インプレッションの指標はアプリストアでストアページを一秒以上閲覧された回数を示します。インプレッションはアプリの検索結果、アプリストアでの商品ページ、トップチャートやカテゴリーや特集されたセクションで見られたかを含みます。これは「iTunes Connect App Analytics」で簡単に見ることができます。

インプレッションのうち実際にどれだけアプリがインストールされたかを把握してください。このようにアプリページへの訪問、インストールを増やすためにアプリページ、アプリのタイトル、アプリの概要もしくはアプリのアイコンを改善する必要があるかどうかを見ることができます。インストールに繋がるインプレッションを計測することができます。これはアプリを見て実際にインストールしたユニークユーザーのみを計測するため、正確な数値がわかります。

「Google Play Console」は、ページビジター(ページビュー数)、インストールした人(ダウンロード数)、購入者(1度アプリ内で何かを購入した人)、リピーター(2回以上購入したユーザー)を比較しながら重要な指標を示します。

より多くのインプレッションを獲得するにはASOが重要になります。よりランキング上位に表示されれば、さらにインプレッションを獲得することができます。通常、ユーザーは検索結果の最初のページをまずはチェックするということを覚えておきましょう。つまりアプリのランキングが高いほど、インプレッションを得ることができます。

CVR

CVRはアプリ戦略を成功させるために計測し続けるべき最も重要な指標です。

ASOの目的はより多くのユーザー獲得、つまりより多くのダウンロードの獲得です。CVRは、ASOがアプリにより多くのユーザーをもたらしているかを計測するために重要です。しかし計測するにあたり、インプレッション数、ダウンロード数、ページビュー数もしくはビジター数などの指標が必要にあります。ここで理解すべき2つのKPIがあります。

1つはインプレッション数からページビュー数のCVです。これはアプリページ内に誘導されたユーザーについての指標です。この計測により、アプリストアのどこであなたのページを見て、さらに実際にページをチェックしたがかわかります。

CVRを上げるには、ユーザーを引き付けるものは何かを最初に考え、改善します。そしてアプリページへのビジターを増やすために、より多くのユーザーにアプリを見てもらう必要があります。

  • アプリアイコン&アプリタイトル
  • サブタイトル(App Storeのみ)
  • 検索結果によるアプリランキング
  • 平均的な星の数
  • スクリーンショット(特にApp Store)
  • ダウンロード(Google Play ストアのみ)

2つ目はさらに重要なKPIで、実際のダウンロード数を見ます。つまりアプリページを訪れた人の中で、実際にどれだけダウンロードされたかということです。

ページビュー数とダウンロード数のCVRを上げるために、アプリページで確認する項目が必要があります。次の項目に気をつけましょう。

  • 宣伝用画像(Google Play ストアのみ)
  • スクリーンショット&動画
  • 概要(Google Play ストアのみ)
  • ダウンロード
  • ユーザー評価とレビュー
  • カテゴリー
  • トップチャート( iOS 11)
  • 年齢別レーティング

LTV

LTVはASOで価値のあるユーザーを獲得できているかを示す指標なります。アプリをユーザーに提供するとき、あなたはユーザーがアプリ内で特定の行動を取ることを期待しているはずです。つまりLTVはユーザーがそのアプリをどれぐらい使っているかを分析します。何人のユーザーをアプリに集められるか?ユーザーがいくら収益をもたらしてくれるか?

LTVの例は:

LTV=平均のアプリ内購入額、一定期間内のユーザーによる平均購入回数、アプリの平均使用期間

例えば、平均的なユーザーのアプリ内購入が10ドルで年間5回の購入をし、アプリを10年使用する場合、LTVは1ユーザーあたり500ドルとなります。

達成したいLTVの目標を設定することは、どのようなタイプのユーザーが欲しいか、そしてどのようにそのユーザーを見つけ、アプリをダウンロードしてもらえるかを示します。

さあ、始めましょう!

指標を達成するためには多くのデータが必要になり、それらは「iTunes Connect」や「Google Play Console」の中で見つけられるでしょう。これらの異なったデータを計測することにより、ASOが効果的か、上手くターゲティングできているかがわかります。これらの指標を別々に見ないでください。それぞれの指標には相関関係があるため、別々に見るのではなく、全ての指標に基づいてレポートを作成し、成果を把握してください。

この記事は、AppRadar社のブログ”7 Important ASO Metrics You Should Not Miss Analyzing“を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on AppRadar in English under the permission from the author.

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