パレートの法則というものがあります。

結果の80%は原因の20%から生じているというものです。簡単でしょう?

たとえばテニスをしている際、20%はショットを確実に決めるためのフットワークです。日本語を学ぶにあたって、20%は教育漢字などの頻繁に使用される単語です。

 

アプリの成長においては、20%はユーザーのアクティベーションです。

 

結局、モバイルのオンボーディングとはなんなのでしょうか?そしてなぜそれがアプリの成長にとって重要なのでしょうか?

 

オンボーディングとは、ユーザーに戻ってきてもらうためにプロダクトの価値を伝えるプロセスです。

 

Viral Loop

 

さらに細かく言えば、オンボーディングとはダウンロードとアクティブ化の架け橋です。ユーザーがあなたのアプリをダウンロードしたあと、ユーザーに価値を表明し、戻ってきてもらうのがオンボーディングです。その中で、なぜ20%に注目しなければならないのでしょうか?

 

理由1. 平均71%ものアプリがたった1日後には離脱してしまうから

 

不快な数字でしょう?最初に全力でユーザー獲得を試みているのに、たった1日でほとんどのユーザーを失ってしまいます。30日後には90%を失います。

90日以内には96%ものユーザーを失ってしまいます。

 

 

どのアプリチームも、優れたプロダクトの開発とマーケティングをするだけではアプリを成長、持続させることはできないとすぐに学びます。ストアにはアプリが溢れており、ユーザーはインストール後すぐに離脱してしまいます。アプリがユーザーの生活において不可欠なものであることを明確に示さなければいけません。

 

“リテンションカーブを変動させるためには、最初の数日の利用、とくに初回訪問に狙いを絞ることです。それによってユーザーを成功に導くことができます。” ー UberのグロースハッカーAndrew Chen

では、人気の高いアプリは他のアプリとどのような違いがあるのでしょうか?違いはオンボーディングにあります。そしてその努力はすさまじいものがあります。

 

Retention Curves for Android Apps.png

 

上位10アプリのリテンションカーブを見てみると、1日後のリテンション率が平均的なアプリの2倍になっていることがわかります。うまくオンボーディングさせると、ユーザーに再訪してもらうだけの価値を感じてもらうことができます。

 

理由2.オンボーディング は最もボリュームの多いユーザー群に影響を与えるから

 

リソースが限られている時は、最も結果が出る所にフォーカスしたいと考えるでしょう。ユーザーはダウンロードしてから登録に進み、それから各ステップを進むか離脱し始めます。

 

 

オンボーディングは最初のステップに当たるので、最初のステップで何をするかがアプリのあとのステップにおけるユーザーフローに影響を与えます。つまりより多くのユーザーがエンゲージメントし、定着し、アプリをシェアし宣伝してくれるのです。ユーザーが多ければ、再エンゲージメントに注力したり、コンバージョンさせたりなど自分のゴールに応じた色々な働きかけを彼らに対してすることができます。

 

理由3.ユーザーの定着は新規ユーザーの獲得より安いから

 

知っての通り、モバイルにおける獲得コストはアプリの配布と発見の仕組みが整っていないせいでとても高くなっています。ユーザーと開発チームの両方に気を配ってください。開発チームは、様々なチャネルを通じてユーザー獲得に多くのお金と時間を使わなければいけません。一方で、ユーザーはアプリを検索したり、レビューを読んだり、パスワードを入力したりダウンロードして30秒ほど待つといったことに時間と労力を使っています。

 

Installing an App.jpg

 

獲得コストはユーザーを定着させるコストより高いです。新たなチャネルでユーザーを獲得することに時間を使うよりは、現状のチャネルでダウンロード数を増やすということに時間をかけましょう。

 

理由4. 優れたプロダクトにおいてはダウンロード数よりも離脱率のほうが優れた指標だから

 

優れたプロダクトかどうかを教えてくれるたった一つの指標は、ファンとなって繰り返し使っているユーザーの数だと思います。” – Andrew Chen

 

ユーザーに対して適切なオンボーディングを行うことで、アプリの長期的な成功と定着につなげることができます。オンボーディングによってユーザーはあなたのアプリで出来ることを理解し、アプリの持つ最大限の可能性を引き出してアプリを使うことができるのです。

 

理由5. ユーザがオンボーディングを突破しなければ、ユーザーはアプリに二度と戻ってこない(シェアもしない)から

 

“オンボーディングがうまくいかなければ意味がありません。誰にも使われない機能を開発するのであればビールでも飲んでいた方がましです。- Nancy Hua

熱心なユーザーに向けて素晴らしい機能の開発に多くの時間を割いているかもしれませんが、たった1日目で離脱してしまったユーザーはその機能の存在すら知らないことでしょう。オンボーディングは初回ユーザーにそういった素晴らしい機能を紹介し、アプリを成功に導くのに役立つのです。

 

理由6. 新規ユーザー全員が、”新しい”から

 

ユーザー全員がアプリ内の素晴らしい機能を目にするわけではありませんが、オンボーディング体験は新規ユーザーであれば全員が経験します。オンボーディングがとても優れている点は、既存ユーザーに影響を与えることなく新しいフローや変更や調整をテストするチャンスがあることです。

 

つまり新規ユーザーのごく一部に対してテストを行い、新しくしたオンボーディング体験を経験してないユーザーとの差異を見ることができるのです。その一方で熱心な既存ユーザーはその変更に気づきもしません。

 

理由7. オンボーディングはアプリの第一印象だから

 

オンボーディングは新規ユーザーにアプリを紹介し、価値を伝えるプロセスです。つまりはアプリの第一印象です。だからこそオンボーディングは素晴らしいものにすべきです。そうしなければ、アプリを成長させる機会に別れを告げることになってしまいます。

 

 

オンボーディングの改善に時間と労力を使うことは、アプリを使ってくれるユーザーを増やすのに最も効果的です。オンボーディング改善によってアプリにエンゲージメントしたり定着する可能性が高まり、アプリのダウンロード数をさらに増やす口コミにもつながるのです。

 

この記事は、Apptimizeのブログ7 Reasons Why Mobile Onboarding Is Your App’s 80/20を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on Apptimize in English under the permission from the author.