プッシュ通知は全てのモバイルアプリにおいてエンゲージメントやリテンション戦略の要となるものですが、それでも私たちはプッシュ通知についてまだまだ知らないことばかりです。以前私はなぜ60%のユーザーがプッシュ通知をオプトアウトし、あるプッシュ通知は40%のCTRを獲得しているのかについて書きました。

 

今回は、マーケティングオートメーションツールのLeanplumによるプッシュ通知のデータをいくつか見ていきます。特にプッシュ通知を送る最適な時間についての興味深い傾向を明らかにするために6億7,100万ものプッシュ通知を分析しました。

 

北米における平日の平均プッシュ通知数

 

まず、いつマーケターがプッシュ通知を送っているのかを1時間ごとに見て、これらのプッシュ通知に対するユーザーの反応を見ていきましょう。下のグラフは何百万ものサンプル通知を元に北米での平日のプッシュ通知の送信と開封の平均値を指標として示したものです。このデータは北米の現地時間に合わせられ、それぞれの時間の送信数と受信数を示しています。青線は送信数を表し、左軸を使っています。赤線は開封数を表し、右軸を使っています。

 

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このグラフからは興味深い傾向を読み取ることができます。プッシュ通知が送信、開封される時間のトレンドは1日を通して上昇します。正午頃に小さなピークがあり、3時頃また少し大きいのがきて、夕方に一番大きくなります。夕方以降の動向は興味深いです。6時以降、相対的に見て開封されるプッシュ通知の割合がそれ以前の時間と比べて高くなる一方(グラフ赤線)で、プッシュ通知の送信数(グラフ青線)は低くなります。これは、モバイルアプリは大量のプッシュ通知を夕方に届くように送っていますが、エンゲージメントがより高いと思われる夕方以降に届くように設定する方がより効果的であることを示しています。

 

どちらにせよ、この曲線は非常に興味深いものです。次は行動パターンやどのようにユーザーが1日を過ごしているのか理解するために典型的な任意の1日に着目することにします。

 

任意の1日についての調査がこの傾向をさらに裏付ける

 

下のAmerican Times Use Surveyのビジュアル化によって、なぜ前述のプッシュ通知のグラフがああいった傾向を示しているのかを理解することができます。このビデオは1,000人の平均的な1日の行動を分刻みでシミレーションしています。彼らは何をしているのでしょうか。電話をしている人、スポーツをしている人、ショッピング、仕事をしている人までいます。

 

このリンクか下の画像をクリックするとビジュアル化した動画を見ることできます。

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7時から9時の朝の時間帯は、起床して朝のルーチンを始めます。食べたり、身支度をしたりしてからオフィスへ出勤し、仕事を始めます。これらの一貫した朝のタスクはオフィスに着いて生産的な仕事をするまでに行われるので、この12時より前の時間にプッシュ通知のエンゲージメントが低いのも納得です。午後3時頃になるとプッシュ通知の送信数と開封数の増加に関連する興味深い行動の移り変わりがビデオの中で見られます。コーヒーで一息ついたり外出するといった行動です。ケータイをチェックするのにもいい時間です。6時までに多くの人は仕事を終え、余暇の活動に移ります。

 

これで6時から9時の時間帯になぜそんなにプッシュ通知の開封率が高くなるのか納得できます。仕事を終えるとアプリを閲覧したりソーシャルメディアをチェックしたりと携帯を使う時間が長くなります。この数時間のあいだに人々は余暇の時間に移行し、、午後10時までにはほとんどの人は身の回りの世話と就寝に移ります。つまりプッシュ通知のエンゲージメントのピークは仕事後の余暇の時間と似たような形を辿ります。

 

メディア消費

 

ここまでで余暇の活動が高いプッシュ通知の開封率と関連していることがわかりました。この余暇の時間に実際に何をしているのでしょうか? Flurry社によるチャネルごとのメディア消費のグラフからいくつか面白い傾向が読み取れます。

 

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顕著な傾向

 

  • インターネット利用は主なピークが2回あります。朝8時に一回と、さらに大きいのが夜の7時に一回あります。

 

  • iOSとAndroidアプリの利用は朝の7時頃急増し、次第に日を通して緩やかに伸び夜の9時をピークに落ちます。

 

  • TVを見るのは明らかに仕事後で、午後7時から11時の間が最大のピークになっています。

 

イギリスのOfcom社が提供しているメディア消費の分析に関するチャートからも似たような傾向を読み取ることができます。

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両方のグラフでTVは余暇のかなりの時間を占めるメディアであることがわかります。とくに仕事終わりにおいて顕著です。電話やラジオなどの音声メディアは日中に集中しているのに対し、SMSやメールなどのオンラインメディアは1日を通して利用されています。

 

プッシュ通知のエンゲージメント VS メディア消費

 

この一日のパターンとLeanplumのプッシュ通知のエンゲージメントに関するデータを結びつけると、なぜユーザーが夕方にプッシュ通知にエンゲージメントしているのか推測することができます。セカンドスクリーンとしてモバイル端末が効果的に利用されているということはわかっています。人々はなんとなくTVを見ながらプッシュ通知に反応しているのです。TVを見ている間、彼らはポケットや近くに携帯を持っている場合が多く、簡単にアプリを開けるのです。

 

この記事は、Andrew Chenのブログ “ What 671 million push notifications say about how people spend their day ” を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on Andrew Chen in English under the permission from the author.

 

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