本記事は、2017年7月18日に開催した「Growth Hack Talks #5」での発表内容を元にしたイベントレポートです。現在アプリ業界でもっとも盛り上がっている市場の一つである「マッチングアプリ」を開発・運営・マーケティングしている担当者をお招きし、ユーザー獲得や継続、マネタイズなどにどう取り組まれているかをお話していただきました。ライブやスポーツ観戦などのイベント同行者を探せるサービス「AMIPLE(アミプル)」のご担当者様に自社アプリのノウハウをお話していただきました。

登壇者紹介

エキサイト株式会社 山本貴士(やまもと たかし)氏

2006年よりエキサイト株式会社に所属。〜2009年までEC事業部にてエンタメ写真集や韓流商品の販売を担当。2010年より、1998年からやっているエキサイトフレンズのプロデューサー・マネージャーを兼任。

2013年にAKB48 モバイルファンサイトのプロデューサー・マネージャーとしてAKBメンバーからファンに直接メールが届くサービス「AKB48メール」立ち上げ。早期にマネタイズし事業拡大を実現(現在はsyng社にサービス移管)

2016年、新規事業としてAMIPLE(アミプル)の企画設計を行い、立ち上げ。

2017年よりエキサイト全体のマッチング系サービス(AMIPLE(アミプル)、エキサイト婚活、エキサイトフレンズ、ふるさと婚活)を統括。

自己紹介とアプリの紹介

みなさんこんにちは、エキサイトの山本貴士と申します。私からは、オンラインデーティングサービスのノウハウを生かしつつも、今は少し離れたコンセプトで運営しているインタレストグラフ『AMIPLE(アミプル)』のしくみについてお話しさせていただければと思います。

『AMIPLE(アミプル)』はオンラインデーティングのアプリではなく、ユーザーの興味や関心を軸にしたインタレストグラフのサービスなので、“非恋愛系”という切り口でお話を進めさせていただきます。

『AMIPLE(アミプル)』は、オンラインデーティングアプリではなく、ライブやスポーツ観戦などの「イベントへ一緒に行く仲間を探せるサービス」としてスタートしました。

そして現在は「インタレストグラフのサービス」へと大きく舵を取っている最中です。

キーワードとして「どこかに遊びに行きたい(wanna go to play)」「好きなものがある
(have favorite things)」
というものがコアになるサービスとなります。

“インタレストグラフのサービス”と言う所以はそこにあります。

自分の好きなものをきっかけに、仲間が見つけたり、感動を共有することで、新しい自分の好きなものを発見し、ユーザーが自分の世界を拡げていくということをコンセプトにしています。

「AMIPLE(アミプル)」ではプロフィールには性別、年齢、居住地などの基本属性だけでなく、好みのアーティストやスポーツチームなど「自分の好きなもの」を登録することができ、お互い好きなものが合致すると相手のプロフィールにハートマークで表示されるようになっています。イベント情報は大手プレイガイドと提携していますので、年に10万件程の情報が掲載されます。このユーザーの属性(基本属性、好きなもの)とイベントの属性(開催地、出演者、カテゴリ)を掛け合わせることで自分の行きたいイベントや仲間を探すことが出来ます。加えて、SNSのようにイベントの写真やレポートが投稿できるタイムラインやファン同士のコミュニティの機能も実装しています。

男女比は半々、10代20代がほとんどで、30代前半まででユーザーの90%ほどに達します。

このようにユーザー同士が「このイベントに一緒に行こう」と誘いあって実際にイベントに参加するのですが、ロック・イン・ジャパン・フェスティバルやフジロック・フェスティバルなど共感力が強い音楽系の大型フェスは特に人気がありますね。

2方向のサービスから生まれた『AMIPLE(アミプル)』のグロースのしくみ

弊社は10年以上前からエキサイトフレンズやエキサイト婚活などのマッチングサービスの運営をしてきましたので、オンラインデーティングの知識やノウハウはすでに蓄積されておりました。

また同時に、エンタメ系のビジネスについて、AKB48やSEKAI NO OWARIのファンサイトを運営していた実績から各レコード会社やアーティスト事務所、各種の音楽メディアなど所謂エンタメ業界との太いパイプがあります。

私が経験してきましたこの二つのビジネスにおいて、ビジネスモデルや業界慣習などからなかなか実現できなかったことを『AMIPLE(アミプル)』で実現しています。またそのこと自体がグロースのしくみとなっています。

ではここで、『AMIPLE(アミプル)』の非恋愛系マッチング系6つのグロースのしくみについて順に紹介していきましょう。

1.ユーザーは無料であること

オンラインデーティングは通常有料ですが、AMIPLEは非恋愛系であることと次の項目でご説明する通り、他社との連携やコラボレーション、他のエキサイトのマッチングサービスとの連携が視野に入っているため、ユーザーは無料で利用することができます。
提携のお話はどしどし募集中です!!

2.出会い系ではないので、社内外との連携が取りやすい

イメージが変わりつつあるものの、出会い系というとまだ世間的には良いイメージを持たれてないことで、連携の話がまとまらないことが実際によくありました。しかし『AMIPLE(アミプル)』は出会い系ではないため、イベントやアーティスト、スポーツチームなどとのコラボを実現してきました。

また弊社はポータルサイトとして、エキサイトニュース、エキサイトミュージックなど数多くのメディアも運用していますので、メディアとの連携の実施の予定もあります。また株主である伊藤忠やスカパーの力も借りた更に大掛かりな提携も視野に入れています。

3.公式なエンタメ情報がキー

各社から公式なエンタメ情報をもらっており、それがキーとなりユーザー同士がマッチングしています。

4.マッチングとファンサイトのジレンマをコミュニティ(普段使いコンテンツ)で解消

マッチングサービスのジレンマは、「いつか必ずユーザーが辞めてしまう」サービスであるということです。出会えなければ「このサイトでは出会えない!」と言って退会してしまうし、出会うと「目的が達成した!」ということで来なくなってしまいます。成功体験をしたユーザーの一部は、5月・8月・1月ごろに戻ってくる傾向もありますが、定着した状態だとは言えません。どうすればユーザーがとどまって普段から使ってくれるのかがマッチングサイトを運用していたころの課題でした。

またファンサイトのジレンマとしては、公式キャリアの縛りや、運用負荷やリスクの観点からニーズはあるもののコミュニティというものになかなか手を出しにくいというものがあります。

この両者のジレンマを解決策として、普段使い機能の実装を決めました。その中でまず実装したのがコミュニティです。これにより「好きなもの」のあるユーザー同士が溜まる“ダム“の仕組みを一部実現出来ました。今後は、更に普段使いの機能を追加してDAUの向上をしていきます。

5.ストック型のコンテンツがある

イベント情報は年に10万件ほどありますので、自動的に10万件以上の情報がコンテンツとしてアーカイブしていきます。手ぶらで何もせずにweb版のトラフィックを増やしていくことができます。

6.承認型拡散機能がある

今後に力を入れていく機能として「アンバサダー機能」があります。

ユーザーみずからが自分の好きなもの(アーティスト、チームその他)を宣言して「○○アンバサダー」となって自分の好きなもの(アーティスト、チームその他)の魅力を拡散する機能です。

イベントの開催前はイベント関連情報やアーティストのニュースを、開催中はフェスなどのイベントの写真で楽しんでいるところを、開催後はイベントレポなどでユーザー自身が情報を発信し、更に拡散してくれます。またSNSで同時に拡散されるため、『AMIPLE(アミプル)』自体も認知拡大が望めます。

まとめ

今後はより広くコアな層から拡散する機能をもたせたりして、さらに広いインタレストグラフのサイトとしてグロースしていきながら、BtoBtoCというマネタイズモデルで運用していきたいですね。

マネタイズを含めオンラインデ―ティングではできないような戦略やしくみを武器にして『AMIPLE(アミプル)』をさらに成長させていきたいと思っています。ありがとうございました。

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