はじめに

どんなアプリでも何かしらのアクションをコンバージョンポイントとして設け、そのアクションを実行したユーザーの割合をコンバージョン率としてチェックしているかと思います。

 

  • 新規ユーザーのチュートリアル突破率
  • 無料ユーザーの有料会員登録率
  • 特定の広告バナーをクリックしたユーザーの購買率

 

など、特定のアクションに至るまでの各ステップのどこが問題かを把握することが重要です。

 

今回はコンバージョン率の改善などに使える「ファネル分析」についてご説明します。

 

ファネル分析とは?

ファネル分析とは、商品購入や会員登録などアプリ内でユーザーにしてほしいアクションに至るまでのプロセスの離脱率を把握し、どこで多くのユーザーが離脱しているかを確認する分析手法です。ファンネル分析とも言います。

 

ファネルとは漏斗(じょうご)という意味で、目的のアクションに至るまでに徐々にユーザー数が絞り込まれていく様子が漏斗を使ったときに似ていることからそう呼ばれています。

 

ファネル分析のメリット

各プロセスの離脱率を見ることで、ユーザーがゴールに至るまでにどこで一番多く離脱しているかがわかり、優先的に改善するべきところが明確になります。

 

例えばEコマースアプリで、商品一覧の閲覧から決済に至るまでのプロセスを分析した場合のファネルは以下のようになります。

 

image01

 

Reproのファネル分析の画面。商品詳細からカートに入れるまでの離脱率が一番高いことや、

商品をカートに入れても最終コンバージョンの「決済」を完了するユーザーは半分以下であることがわかる

 

このファネルを見ることで、決済に至るまでに一番離脱率が高いのは商品詳細からカートに入れるまでのプロセスであることや、カートに商品を入れているにも関わらず決済していないユーザーが7割近くいるというアプリの課題がわかります。

 

そこから「カートに入れてから決済せずに離脱したユーザーが7割近くいるのは決済画面のUIが悪いのではないか」といった課題の分析や、「商品詳細を閲覧してもカートに追加していないユーザーがほとんどなので、商品詳細を閲覧したユーザーだけに期間限定のクーポンを送ろう」といったマーケティング施策を考えることができます。

 

このように、ファネル分析をすることでゴールとなるアクションに至るまでに課題となっている箇所を把握し、コンバージョン率の改善を図ることができます。

 

ファネル分析の設定例

ここからはアプリで実際に使われているファネル分析について実例を交えながらいくつかご紹介します。

 

1. 商品購入をファネルのゴールとしたEコマースアプリの例

Eコマースアプリで商品閲覧から購入までの各プロセスにおける離脱率を見るのはファネル分析でよく用いられます。

 

例えばスマートフォンから写真ケーキを注文できるアプリ「ピクトケーキ」はアプリ起動から注文までのプロセスをファネルとして設定し、ケーキ選択画面で離脱率が高いことを突き止めました。

 

そこでケーキを選択してから注文するまでのUXを変更したところ、コンバージョン率が20%上がりました

 

image00

改善後はケーキ選択画面の種類、味、サイズを

それぞれ別の画面に分け、CVRは20%向上した

 

2. 新規ユーザーの会員登録をファネルのゴールとしたCtoCコマースアプリの例

ゴールに至るまでに複数のプロセスがあり、どのプロセスのコンバージョン率が一番良いか比較する際もファネル分析を利用することができます。

 

例えばあるSNSアプリでは、新規会員登録にFacebookの情報かメールアドレスが利用できましたが、アプリ起動からFacebookの情報を利用して会員登録を完了しているユーザーとメールアドレスを利用して会員登録を完了しているユーザーのどちらの方がコンバージョン率が高いかをそれぞれファネル分析して比較していました。

 

fb-mail-funnel

Facebookとメールアドレスのどちらが新規会員登録率が高いかを

双方のファネルを設定することにより比較している

 

まとめ

ファネル分析は購買プロセスだけに用いられる分析手法と誤解されることもありますが、ゴールまでのコンバージョンを最適化するために様々な用途で用いることができます。ぜひ考え方を理解して運営されているアプリでも使ってみてください。
次回はファネル分析で特定した課題を、Reproを使ってさらに詳細に分析したりアプリ内マーケティング施策を行う方法をご紹介します!