アプリユーザーはどこからやって来て、何に引きつけられるのか。私たちはこの疑問を最近のイベント「The Future of App Discovery 」でYelp、Jet、Yummlyからなるパネリストのグループにぶつけました。グループの主張は同じで、アプリによるトラフィックの大部分はユーザーをWebからアプリにうまく誘導した結果によるものだといいます。   アプリだけのモバイル検索が期待されているこの頃ですが、今回は既存のWebサイトのユーザーを自分のアプリに飛びつかせるのに有効な方法についての考察をいくつか紹介します。もしモバイル用のWebサイトを持たず、アプリだけという場合でもこのまま読み進めて下さい。そういった皆さんにも役に立つヒントがいくつかご用意しています。  

ユーザーを獲得するためのインタースティシャル広告  

インタースティシャル広告(画面やページの切り替え・遷移時に挿入される広告)は二極化しています。ユーザーには不評ですが、製品マネージャーはその効果を信じ切っています。Googleはインタースティシャル広告を迷惑だと断罪し(ごく最近までGoogle製品の一部で使われていたという事実は別にして)、採用するサイトにペナルティを与えています。もっともモバイルアプリを宣伝するインタースティシャル広告は概してコンバージョンに成功しており適切に使用すれば実際にユーザーエクスペリエンスを向上させる可能性があります。   インタースティシャル広告をユーザーにとって関連性が高く、親しみやすいものにする方法についてのヒントはYelpからいくつか得ることができます。  

  • 動的に表示する – ユーザーは、Webサイトでコンテンツを探していますから、インタースティシャル広告中に(一般的なポップアップではなくて)そのコンテンツを動的に表示することでより意味のある広告になります。
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    • バリュー・プロポジションを説明する – アプリをダウンロードすべき理由を説明します。高速化するとか機能が増えるといった理由でしょう。  

    yelp-growth  

  • ユーザーが簡単に出られるようにする – モバイルアプリの体験がいかに優れていようとも、ユーザーはアプリをダウンロードしたくないこともあるかも知れません。もしそういう状況なら、ユーザーがモバイルWebサイトへすぐに移れるようにインタースティシャル広告は簡単にキャンセル出来るようにすべきです。
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  • インタースティシャル広告からのディープリンク– ユーザーにダウンロードさせる場合、ただ一般的なウェルカムページに遷移させてはいけません。直接希望のコンテンツに導くことです。そうすれば最初により長くアプリにエンゲージメントしてくれますし、戻って来て再び使ってくれる可能性が高くなります。
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    モバイルWebサイトを立てていない場合(あるいは立てていても動的なインタースティシャル広告を生成するような面倒をかけたくない場合)、Branch社のDeepviews1)記事元のBranch社が提供しているディープリンクを実装する機能を使って見てください。Deepviewsは、ディープリンクのデータを使ってアプリのコンテンツをユーザーに表示するWebページを動的に作成します。このプレビューによってユーザーがアプリを入手する前にエンゲージメントすることができますし、2倍から6倍ほどダウンロードの確率が上がります。 iheartradio-growth  

    Webからのトラフィックをコンバージョンするためのスマートバナー  

    もしユーザーがインタースティシャル広告にエンゲージメントしていないか、最高のユーザー体験ではないと彼らが判断した場合は、スマートバナー(モバイルアプリを宣伝するための控えめな、消すことの出来るバナー)を使って後でアクセスし易いようにします。アプリ内と同じコンテンツをうたうスマートバナーはユーザーに現在地を見失うことなく閲覧体験を向上させる方法を提供します。ディープリンクをCTA2)CTA:Call To Action の略。申込、購買などユーザーになんらかの行動を促すボタンのことの背後に置くことで流れが滑らかになります。   アプリが良い評価を得ている場合、それをスマートバナーに表示することでダウンロードすれば素晴らしいユーザー体験が得られるだろうという安心感をユーザーに与えることができます。 smartbanner

    アプリの認知度を上げるためのメール  

    メールがWebのSEOに結び付くかどうかははっきりしませんが、実際のところWebユーザーをアプリに移行させる優れたツールかも知れません。   すでに自分のWebサイトに十分なトラフィックを集めている場合は、魅力的なメールキャンペーンでユーザーにエンゲージメントすることです。例えば、YummlyはユーザーがWebサイト上で気に入ったレシピを考慮してメールをパーソナライズするという非常にうまいやり方をしています。メールで強力なファンを獲得するならば、CTAを上手く使ってネイティブアプリに移行させることです。   Yummlyはメールの最初と最後にシンプルなCTAを置いて、ユーザーに「アプリの入手」を促しています。これはシンプルかつ邪魔にならない方法でダウンロードを促進します。 yummly_growth もし本気でアプリに移行させたいのでしたら、メールコンテンツから直接アプリやアプリストアにディープリンクを貼っても構いません。有名なファッションアプリのCharlotte Russeは、WebコンテンツにBranch社のディープリンクを使い、アプリを持っているユーザーは直接アプリに、持っていないユーザーはダウンロードに誘導しています(もしユーザーをアプリストアに誘導したくない場合はモバイルWebにリダイレクトすることも可能です)。 Charlotte Russe-growth

    Webサイトからアプリへの転送  

    モバイルWebで時間を潰しがちなアプリユーザーに再度エンゲージメントするには、Branch社独自のモバイルWebサイトを活用してアプリに転送することです。Pinterestはこれを利用してモバイルWebサイトにアクセスしたが既にPinterestアプリを持っているユーザーを自分のモバイルアプリにリダイレクトさせています。これはどんなコンテンツでも対応していますのでユーザーはリダイレクトされても探していたコンテンツをアプリ内で見つけることが出来ます。Jetもこの機能を利用しています。モバイルWebで製品をクリックしたユーザーは全員、その製品のアプリ内のページに誘導されます。アプリ内の方が検索や支払いが簡単です。   これによってアプリの継続率を簡単に上げることができます。ユーザーがアプリを保有していない場合、ユーザーをモバイルWeb上に滞在させておいても良いですし、ボタンやインタースティシャル広告の裏でアプリストアへのリンクを貼る(インストール後にディープリンクを貼る)こともDeepviewを表示することも可能です。最適な方法はアプリによって異なります。  

    Googleに自分のアプリを認識させる  

    ここ2年間、GoogleはWebサイトにapp indexingの利用を求めて来ました。最近Googleはこの方針を変更し、アプリのみのコンテンツを許可していますが、対応するWebサイトがあるアプリコンテンツが好まれているようです。これはつまり、Webサイト上で同じコンテンツがアプリ内のどこにあるかを分かるようにする必要があるということです。App Indexingに関するGoogleの説明はここをご覧下さい(要約はブログでも見られます)。App Indexing via the Branch Universal Objectを使って従来のWebのSEOをアプリのSEOに転換しましょう。

    この記事は、Branchの記事 ”How Pinterest, Yelp, and Jet Drive App Growth From Web SEO”を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on Branch in English under the permission from the author.

    注釈   [ + ]

    1. 記事元のBranch社が提供しているディープリンクを実装する機能
    2. CTA:Call To Action の略。申込、購買などユーザーになんらかの行動を促すボタンのこと