はじめに

この連載では「オンボーディング」「リテンションマーケティング」「リファラルマーケティング」というモバイルマーケティングに欠かせない3つの考え方に焦点をあて、成功しているアプリが実践している事例を紹介していきます。

 

【モバイルマーケティングに欠かせない3つの考え方】

  • オンボーディング
  • リテンションマーケティング
  • リファラルマーケティング

 

第3回は2つ目のキーワード「リテンションマーケティング」で重要な役目を果たすメールに焦点を当てて解説します。

 

リテンションマーケティングとは

リテンションマーケティングとは既存ユーザーの維持や離脱したユーザーのサービスへの再帰を目的としたマーケティングのことです。

 

リテンションマーケティングにおけるEメールの活用

Eメールは新規ユーザー獲得だけではなく離脱したユーザーの休眠復帰施策まで幅広く活用できます。

 

ここからはメールでユーザーの再訪を促すための5つのテクニックについて説明します。

1.ペルソナ作成とセグメンテーション配信する

Eメールを書くにあたって最も重要なことは、どのような人がどのようにそのメールを読むのかを意識することです。対象となるユーザーのペルソナを作成することで送信タイミングやメール内容について考えやすくなります。

 

メールのパーソナライズも重要な要素です。

79%のユーザーは他の人と同じではなく、ユーザーの属性に合わせたメールが来ることを好んでいます。Eメールを送る前に、対象の年齢、性別、居住地、収入、家族構成などでセグメントを作成し、よりその人にパーソナライズしたメールを送りましょう。

 

 

2. 見出しでユーザーの注目をあつめる

Eメールでユーザーが最初に目を向ける場所、それはEメールの見出しです。見出しの善し悪しにメールの開封率は影響されます。

ユーザーの興味に合わせた見出しにする

前述のように、ユーザーは自分だけにパーソナライズされたの体験を望んでいます。作成したペルソナの興味に合わせた見出しを作成し、興味を引きましょう。

見出しは35文字以下でインパクトを与える

長い見出しを用意してもユーザーにすべて読まれることは少ないでしょう。どのようなコンテンツなのかを端的にとらえた見出しが必要です。できれば35文字以下に抑えた方が良いでしょう。

レイアウトやフォントを見やすいものにする

パソコンにはたくさんのフォントが搭載されています。見出しにはゴシック体やサンセリフ対を利用し、視認性を高めると良いでしょう。見出しの大きさを文章のまとまりごとに統一し、構成をわかりやすくしましょう。

 

 

3. ユーザーの視線を考慮したデザインにする

ユーザーの視線がF型に移動することを利用する

Nielsen Norman Groupの調査によると、ウェブページを見るときにユーザーはF型に視線を動かします。つまり、まず一番上の項目を左から右へ読み、その後下に移動しますが、下に行くにつれてユーザーが読む量は減ります。下の画像はユーザーがWebページのどの部分に視線を動かしたかを可視化したものです。

f_reading_pattern_eyetracking

ユーザーがWebサイトでどこを見ているかを示すヒートマップ。赤いところほど視線が集中していることを表す

参照:https://www.nngroup.com/articles/f-shaped-pattern-reading-web-content/

 

これはEメールにも同じことがいえます。ユーザーがF型に視線を動かすことを踏まえてコンテンツを配置しましょう。

 

横幅500ピクセル、25KB以下(写真付きなら60KB)にする

Eメールの見やすさを追求するためには、メールの横幅500ピクセル以下にしたほうがよいでしょう。あまり横幅が長いと端に配置されたコンテンツは見られにくくなります。また、スマートフォンでも素早くメールをロードできるように、データの大きさを25KB、写真付きでも60KB以下に抑えるべきです。

 

4. 画像を効果的に利用する

文字だけのEメールは相手に寂しい印象を与えてしまうので、画像をメールに送付し、メールの見映えをよくしましょう。効果的に画像を利用するためのポイントは以下の通りです。

画像が正しく表示されなかった時の対策をする

画像が受信者の画面幅より広い時や、画像データが大きすぎると画像が正しく表示されない場合があります。代替テキストを利用すればEメールに不自然な空白を生まずにすみます。また、送信時にメールの横幅が変更されて空白ができないように、画像の大きさをメールの横幅に固定しない方が良いでしょう。

 

画像に文字を利用する

画像に文字を導入することで、その内容を強調することができます。また、Eメールのデータサイズを縮小する効果も望めます。

 

5. ディープリンクでアプリにユーザーを誘導する

Eメールを送信する目的の1つはそのメールを見たユーザーが実際にアプリを利用するように誘導することです。そのために、最も効果的な方法はディープリンクをEメール内に配置することでしょう。新規ユーザー、既存ユーザーそれぞれに対して次のような狙いがあります。

 

新規ユーザーのアプリのダウンロードを増やす

Eメールの読者がアプリの潜在的なユーザーの場合、ディープリンクは彼らをアプリへと導き、アプリのダウンロード数を増加する効果があるでしょう。

既存ユーザーにアプリに戻ってきてもらう

Eメールに新機能の紹介や、アップデートの情報を乗せた際、そのメールを見てアプリをもう一度使いたくなったユーザーはディープリンクがあればアプリに戻ってきやすいでしょう。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。リテンションマーケティングにEメールを利用する際のポイントを確認できましたか?最後に今回出てきたポイントをまとめてみましょう。

  • ペルソナ作成とセグメンテーション配信する
  • 見出しでユーザーの注目をあつめる
  • ユーザーの視線を考慮したデザインにする
  • 画像を効果的に利用する
  • ディープリンクでアプリにユーザーを誘導する

 

次回は同じくリテンションマーケティング施策として利用されるプッシュ通知についてです。お楽しみに!

 

リテンションマーケティングの詳しい説明はこちらの記事で詳しく解説していますので、こちらもご覧ください。

 

新規ユーザーに頼らない!リテンションマーケティングとは?

 

この記事は、Referral SaaSquatch社の「Top Mobile Marketing Trends for 2016」という記事をもとにグロースハックジャーナル編集部が構成・編集・執筆したオリジナル記事です。