嫌われないプッシュ通知を配信するために気を付けるべきこと

プッシュ通知を実用的でユーザーと関連のあるものにするということはとても大切です。良い通知とは「今、その瞬間に必要な」機能と情報をユーザーに提供するものです。モバイルアプリではなにかが起こった時、それをユーザーに知らせるために通知を使うことができます。例えば、メッセージが届いたり、イベントが起こったり、新しいデータがダウンロード可能になったり、アプリのステータスが変わったときなどです。

また、プッシュ通知はユーザーと直接コミュニケーションがとれ、エンゲージメントを高めるために適切な時、適切な場所に、適切なメッセージを届けることができる強力なツールです。

良いプッシュ通知とは何か?

良いプッシュ通知とはユーザーとの関連が強く、タイミングがよく、ユーザーの行動を踏まえたものになっているものです。プッシュ通知の運用に関しての1番のアドバイスは、ユーザーの時間と興味関心を踏まえ、できるだけ少ない通知で高い満足感を提供することです。

ユーザーと関連があり、通知を見る価値があるということ

ユーザーがアプリを使いはじめたとき、初めは通知が来ることを気に留めません。しかし、それはプッシュ通知がユーザーの「気を引く価値がある」限り、つまり、十分興味深く、使える通知である限りの話なのです。

 

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スマートウォッチに来た意味のない通知

 

多くのアプリの通知における1番大きな問題は通知を見て得られるベネフィットが通知を見る手間よりも少ないということです。つまり、通知が来た瞬間に気をとめる価値がない情報を配信しているということです。そのような情報とは例えば、ユーザーが反応する必要のないSNS上の最新情報や、アプリのステータスの変化、そしてドキュメントが保存されたことなど、定期的な情報配信になっているものが挙げられます。

 

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SNSや定期的な情報の通知。出典:Material Design

ユーザーを満足させ感化するようなユーザー固有コンテンツは大事な要素です。ユーザーは個人的な興味に直接関連したコンテンツを利用したいと思っています。通知はユーザーにとって価値のあるサービスであるべきなのです。そして、そうで無い限り、ユーザーは通知を気を留める価値のないものだと捉えます。

Netflixは通知をうまくパーソナライゼーションしています。ユーザーの好きな番組が公開された時にプッシュ通知を使ってユーザーに知らせているのです。

 

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NetflixのiOS用アプリ

 

Google Nowも良い例の1つです。所在地、交通情報、交通手段を元に、待ち合わせに間に合うように何時に出発すればいいのかをユーザーに知らせてくれます。

 

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Android wear 上のGoogle Nowの表示

 

 

ポイント

常にユーザーのことを第1に考えましょう。自分たちのことではなく、ユーザーを第1に考えている限り、通知はユーザーにとって価値のあるサービスであり続けるでしょう。抽象的であまりユーザーと関係のない通知はユーザーを煩わせるのに対して、良い通知はユーザーの行動をすぐに引き起こします。

タイミングがいい通知

重要なことを正しいタイミングで伝える時だけ、ユーザーに通知を送るべきです。通知が送られるタイミングは通知の内容と同じくらい大事なことです。その通知が送られる原因となった出来事に対してなにか行動を起こすのにちょうどいいタイミングでなくてはなりません。

 

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メッセージの送り主と内容を表示する通知

 

通知は定期的に(配信予約して)送ることもできますし、散発的に(ランダムなタイミングで)送ることもできます。以下のルールに従うことで良いプッシュ通知を送ることが出来るでしょう。

  • プッシュ通知の内容が適切でなくなったら、通知の配信を停止しましょう。例えば、深夜0時が期限のクーポンを0時以降に配信するべきではありません。
  • ユーザーがリアルタイムで受け取っていると思っている通知(新着ニュースの知らせなど)や、ユーザーがランダムに受け取っていると思っている通知(メール着信など)には配信予約を利用しないようにしましょう。情報の新しさがものをいう最新情報を送るためにプッシュ通知を利用しましょう。
  • リアルタイムで起こっていることをユーザーに知らせるのならば、プッシュ通知をタイムリーに送りましょう。そうでないとユーザーはプッシュ通知が遅いと思うかもしれません。

 

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ユーザーを煩わせる要素を最小限にする

通知はユーザーがどこか別の場所に集中しているときに表示されます。プッシュ通知はユーザーを煩わせることがあるので、賢明なタイミングで送りましょう。「通知が煩わしい」というのがユーザーがアプリをアンインストールする理由の第1位なのです。

 

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通知を送れるからといって、やたらめったら送るのはやめましょう。プッシュ通知の頻度を高めても、アプリの価値を高めるとは限りません。

 

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やりすぎな通知:起こった出来事をすべて通知するのは過剰です。

 

プッシュ通知は以下の用途で使われるべきではありません。

  • ユーザーがそのとき表示している画面上にある情報の通知(例えばアクティブなチャットでの会話など)
  • ユーザーが必ずしも行う必要のない技術的な作業の通知(例えばデータの同期など)
  • ユーザーの作業抜きで解決できる一時的なエラーの通知
  • セールス目的の通知(広告やスパム)

また、ユーザーのスマートフォンのバッテリー残量を気に掛けるべきです。ユーザーはどんな時間帯にもプッシュ通知を受信します。バッテリーの残量がほとんどない時でさえ受信してしまうのです。あなたが通知を送れば送るほど、より何回もスマホを起動し、より多くの電源を消費するのです。プッシュ通知の頻度を決めるときにはこのことを覚えておいてください。

ポイント

モバイルのマーケティングはすべてのメッセージを無駄にしないことがとても重要です。ユーザーのアプリ体験を素晴らしいものに保つことができる、最低限の通知頻度を選びましょう。

 

プッシュ通知を運用するときに覚えておくこと

シンプルな通知を心掛ける

文言を明確で理解しやすいものにしましょう。通知の内容が何であっても、文字通り、そして比喩的にもユーザーの言葉遣いと同じ言葉遣いを使いましょう。

通知をまとめる

同じタイプのイベントを知らせるのに何回もプッシュ通知を送らないようにしましょう。同じイベントに何回も通知を送ると、同じ通知がユーザーの通知センターを埋め尽くしてしまいます。そうするとユーザーはあなたのアプリからの通知を拒否するかもしれません。

もし、同じタイプの通知を送りたいなら、それらを1つの通知にまとめて送りましょう。特定の通知が何通たまっているかを示すことで通知をまとめられます。

 

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通知をまとめる。画像:Material Design

 

ユーザーを適切な場所に導く

ユーザーが通知をタップした時に、すぐアクションを起こせるようにしましょう。例えば、メッセージなどは詳細画面を表示したり、複数の通知に対してはそのまとめを表示しましょう。

通知の受信の有無を選択可能にする

通知の主導権は常にユーザーの方にあるべきです。ユーザーがアプリの設定の中で通知を変えたり、通知の受信を拒否したりできるようにしましょう。

 

 

image06iOS版のGame Centerアプリ

プッシュ通知で個人情報を送信しない

個人情報や、ユーザーを不快にする可能性のあるプッシュ通知は送らないようにしましょう。例えば、銀行の口座番号やパスワードは絶対に送ってはいけません。

 

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ユーザーの個人情報を通知で送ってはいけません。

 

ユーザーのプライバシーに注意する

通知はロック画面で見ることができるので、ユーザーのプライバシーは特に重要な注意事項です。通知はユーザーのプライバシーを侵害するコンテンツを含んでいる場合があるため、画面の前にいる本人以外の誰もが見れるようになっていてはいけません。ロックスクリーンにパスワード機能(PINまたはパスワード)があるデバイスでは、ロックスクリーンには安全な情報だけを表示するべきです。個人情報などプライバシーに関わる情報はデバイスのロックを解除した後で表示されるべきなのです。

 

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ロック画面でのプライバシー。画像:Material Design

 

音を使ってユーザーに通知する

通知が届いた時に鳴る音をユーザーが選べるようにしましょう。音を使うと、ユーザーがデバイスの画面を見ていないときに彼らの注意を引くことができます。例えば、カレンダーアプリは警告音で差し迫った用事についての通知をすることができるでしょう。

 

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入念にテストする

良い通知をさらに良くするにはどうすればよいでしょう?テストです!A/Bテストは通知のために適切でしょう。通知の主要な指標を全て、特にユーザーのエンゲージメント率を追うべきです。「通知がユーザーのアプリ体験をより良く、より豊かなものにできたか?」を問い、通知がユーザーの精神的、デジタル的なスペースを占めるのに十分な意味がなければなりません。

 

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まとめ

我々は皆きちんと考えて運用されていない通知に迷惑してきました。特に迷惑だと感じたユーザーはプッシュ通知を拒否しアプリをアンインストールします。さらに最悪な場合、そのユーザーはアプリに悪いレビューを残すでしょう。しかし、思慮深く、面白く、ユーザーをアクションへと誘導するような、ユーザーの必要性とマッチした通知はあなたのアプリに真の価値を付加することができます。

素晴らしいプッシュ通知の施策は素晴らしいアプリに裏打ちされていなければなりません。アプリが価値のあるサービスをユーザーに提供していなかったら、どんな通知もユーザーをアプリに誘導することはありません。そのため、通知を追加することを考える前に、アプリの機能的な面にに注力したほうがいいのかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

この記事は、UX planet上の記事 “Notifications for Mobile App“を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on UX planet in English under the permission from the author.

 

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