レスポンシブなWebサイトとネイティブアプリのうちどちらを選ぶかという問題は、それぞれのプラットフォームが提供する技術的な機能の問題である以上に、ビジネス的な問題であると言えます。なぜならデスクトップPCからあなたのビジネスについて情報収集するユーザーがスマートフォンからもあなたの会社を調べることがあるからです。   会社にとってアプリはWebサイトや広告のようにユーザーに働きかけるためのメディアのひとつです。どれが他より優れているかという議論はなされていません。ただ、PCのデスクトップ、もしくはスマートフォンなどでインターネットを閲覧するユーザーを獲得するために、どちらも必要であることは紛れも無い事実です。アプリでエンゲージメントを高めることによって、ユーザーが自社サービスを何度も訪れてくれるようにすることができます。     実際には、どちらも同時に作るというよりは、とりあえずどちらか一つのプラットフォームを作ることが多いでしょう。 製品のプラットフォームを作る際、もしあなたがAirbnbやUberのようなテクノロジーを介してITとは関連がないビジネスを展開している場合、Webサイトとアプリどちらから着手すべきか判断するのはかなり難しいです。想定しているターゲットユーザーに応じて判断していくのが良いでしょう。   ユーザーに働きかける上でもっとも良い方法は何なのでしょうか?   あなたが使いやすくしたいと感じているサービスを彼らは現在どのよう利用しているのでしょうか?この問いへの答えが自社製品をWeb優先の戦略にするのか、それともモバイル優先の戦略にするのかを決める手助けとなります。   もちろんTo doリストアプリなどインターネット接続がなくても動作するアプリのような生産性をアップさせるツールやユーティリティツールを作っている場合はこの限りではありません。たとえある一つのプラットフォームを先に作ろうということになっても、もう一つのプラットフォームを無視してもいいということではありません。なぜなら、そのもう一つのプラットフォームはのちにあなたのビジネスにおける付加価値となるからです。その好例が、まずモバイルアプリから着手しそのあとのステージでレスポンシブなWebサイトを作成したInstagramです。  

異なるモバイルプラットフォーム横断的な実験 ネイティブアプリの場合はiOSとAndroidがあります。あなたがどちらのプラットフォームから先に作るべきか迷っている時(どちらも両方同時に作るのは、お金もかかるし、反復する作業にうんざりしてしまいますよね)レスポンシブWebサイトは一つの解になるかもしれません。    

レスポンシブWebサイトを作ればAndroidユーザーでもiOSユーザーでもその他どんなOSのユーザーであっても、同じようにあなたのブランドについての情報を得ることができます。一度作ってしまえばPCとすべてのモバイルプラットフォームを網羅することができるのです。これによって確実にWebサイトへのアクセス数を増やすことができます。   この段階においては異なるデバイス間を行き来するユーザーの流れを理解するために、プロダクトに分析ツールを導入するべきです。どのデバイスからレスポンシブWebサイトへの流入量が最も多いかという情報を一度分析結果から得ることができれば、あとはその結果にしたがって彼らのためにネイティブアプリを作ればいいのです。   ブランドショーケースの場合ブランドとその商品についてユーザーに教える情報提供の場としてWebサイトは大きな力を発揮します。レスポンシブWebサイトは両方の面を備えるのにうってつけなのです。 PC以外のデバイスで閲覧する人からも同じように注目を得ることができます。 レスポンシブWebサイトがブランドについてユーザーに知ってもらうための常套手段である一方で、アプリは将来のユーザーや既存ユーザーのエンゲージメントを高める手段になります。   コカコーラが面白いiOSアプリを作ったように、ブランドの価値を更に高めるアプリを作ることができるのです。銀行や航空会社もまた、PC画面を通さずにさまざな作業を行えるようなアプリを作っています。 レスポンシブWebサイトと モバイルアプリについてはまだまだ議論の余地があります。Webサイトを作るときは、モバイルでもタブレットでも利用可能なものにしなければいけませんし、もしまだモバイルアプリを提供していないのなら、多くの潜在的なユーザーをみすみす逃していることになるのです。    

この記事は、Entrepreneur上の記事 ”Responsive Website or Mobile App: Do You Need Both?”を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on Entrepreneur in English under the permission from the author.