【UX徹底比較!】UberEats VS Deliveroo

 

はじめに

今、オンデマンドのサービスこそオンデマンド(必要とされている)なのです!

ローカルに特化したオンデマンド料理宅配サービスは盛況で、熾烈な競争が発生しているマーケットになっています。サービスの勢力圏を維持するためにユーザーの獲得とレストランとの提携にたくさんのお金がつぎ込まれています

料理を選び、注文し、配達されるまでのプロセスはできるだけ早く、効率的でなくてはなりません。こうしたチャンスの大きい市場では、注文プロセスの隅から隅までが差別化要因になります。
UXが良いと、ユーザーがイライラして、アプリの使用をやめてしまう(おなかの減ったユーザーによくあることです!)可能性が減るだけでなく、レストランと配達人の配達プロセスの無駄を減らし、最適化します。

注文のプロセスにおける混乱が減ることで、クレームを減らし、配達の管理に注力することができます。

この記事では、UXを見直していく中で、このオーストラリアの中心地メルボルンにおける2大料理配達アプリUberEatsDeliverooを比較し、どちらがよりシームレスな注文プロセスなのかを見たいと思います。

 

ここから注文のプロセスにおける以下の3つの段階に注目していきます。

 

  1. 好みのレストランを見つけるのが簡単なのはどちらか
  2. 料理を注文するのが簡単なのはどちらか
  3. 配達中の最新情報の通知が良いのはどちらか

 

こちら3本勝負なので、本記事は連載の第一回となります。

1回戦は「好みのレストランを見つけるのが簡単なのはどちらか」です!

 

(私は元来Androidユーザーなので、スクリーンショットにはAndroid版のUberEatsとDeriverooを利用しています。)

 

一回戦: 好みのレストランを見つけるのが簡単なのはどちらか

最初のステップはレストランを検索して選ぶことです。どちらのアプリのほうが簡単にレストランを探せるのか見てみましょう。

 

UberEats

しばしば普段とは違う場所から食事を注文するのでロード画面に「配達先」が表示されているのはよいと思います。押しつけがましくない方法で位置情報をユーザーに確認させることができます。

 

 

 

ランディングぺージを見てみましょう。UberEatsはたくさんの画像を使って

画面を彩っています。

画像のフッターにはレストランの一番重要な情報を含んだ説明文があります。

うまくデザインされており、画面をスクロールしても検索バーが常時画面上部に表示される代わりに、注文のフィルターは消えます。

 

 

「全てを一つの検索バーに」というGoogleの哲学から影響を受けた、この検索バーを使って、ユーザーはレストランの名前か、料理の名前を打ち込んで検索することができます。

フィルターと「○○でしぼり込む」というボタンがなくなっています。Uberはボタンの数を最小限にして、操作の利便性を最大限にしているのです。

料理の検索には選択肢が少ないほどよいのです。
Uberは大半の人たちの要求に合うような価格と配達の所要時間(下の画像参照)を導き出すことで、ユーザーがこれらの項目を調整しなくてもよいようにしています。

 

 

ここでも配達先の住所がページの上部に表示されていますが、スクリーン上の画像が最大限表示されるように、画面をスクロールすると、住所の表示は隠れるようになっています。

 

悪いところ:

UberEatsは価格と配達時間をある範囲に収めることで、ユーザーが画像でレストランを決められるようにしています。これはよいことですが、画像の読み込みに時間がかかることが玉に瑕です。

「オンデマンド」は早さが必要なのです。

贅沢な悩みですが、もし画面の更新に5秒かかるとしたらいらいらします!

また、起動した当初同じレストランばかりが表示されます。これでは食事の多様性がなくなってしまいます。

 

では次に、Deliverooを見てみましょう。

 

Deliveroo

アプリを起動してみると、予想所要時間が円で囲まれ、その見た目が時計になっているため、配達時間が強調されていることが目立ちます。

 

 

Deliverooが「より優れたデリバリー」ということを他のサービスとの差として掲げ、マーケティング活動で強調していることを考えると、このデザインの選択は意図的なものだと思われます。

レストランの名前はUberのものに比べて不鮮明で、白い文字が読みにくい画像もいくつかあります。

 

 

またこれは非常にわかりにくいですが、これらの画像は白い文字を引き立たせるために暗めに加工されています。
それにより写真の鮮やかな色が失われてしまっているのです!画像がこのマーケットにおける商品の訴求ポイントである以上、このデザインの選択には疑問符がつきます。

検索機能を見てみると、検索候補となる料理の種類をドロップダウンのリストで表示してくれるのは良いと思います。

 

 

また、検索候補の横にはその料理を提供しているレストラン数も表示されています。

 

 

これはユーザー心理をうまく捉えた賢い表示方法です。検索結果のレストラン数が表示されていることにより、例えば、「Austrian」の検索結果が1つだった時に期待を裏切られた感覚をなくすことができます。
検索クエリを入力し始めると、レストランが下に薄く見え、検索結果が上に表示される状態になります。

 

 

これはユーザーの注意をそもそもユーザーが行っていたことから逸らしてしまいます。背後に画像があるのは邪魔です。

 

悪いところ:

上にスクロールすると常に「現在地に配達する」というバナーがポップアップします。

 

 

このバナーは位置と色が理由で読みにくくなっています。

また、なぜそこに表示されるのかわかりにくいものになっています。どうして注文する料理も決まっていないのにこのバナーをタップする必要があるでしょうか?

通常ポップアップはその前の画面で行ったアクションを確認するために使われます。例えば、ログアウトを行った後に「はい、いいえ」を表示するポップアップが使われることがあります。

しかしながら、Deliverooはユーザーがアクション(現在地に配達する)を実行するためにポップアップを利用しています。
これがバナーを使いにくくしている理由です。

 

勝者

UberEatsのほうがアプリからレストランを見たり探したりするために、より感覚的にわかりやすいデザインになっています。

ミニマルで明るいデザインがサービスの訴求ポイントである料理の画像を際立たせています。

Deliverooの配達時間が円に囲われているデザインはユーザーの自然な視線の流れを妨げます。ユーザーの視線は料理から大きな円に行ってしまうでしょう。

Deliverooのほうが優れていると思う点は検索候補を表示する機能です。料理の種類の横にそれを提供していて利用可能なレストラン数を表示してくれるのは便利でした。

 

押さえておくべきポイント

UIを設計する時は絶対に必要な情報だけを表示するようにしましょう。もしアプリが商品閲覧機能も実装するのであれば、デザインはシンプルで最小限のものであるようにしましょう。

また、ユーザーに達成してほしいアクションを完了するのに障害となるような要素をページからすべて取り除き、ユーザーがアクションの次のステップにできるだけ素早く移行できるようにしましょう。

 

次回は、第2回戦「料理を注文するのが簡単なのはどちらか」です!どちらが勝つんでしょう!お楽しみに!

 

この記事は、buzinga上の記事 “UberEats VS Deliveroo: Which App Has The Best User Experience?“を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on buzinga in English under the permission from the author.