iOS版よりも先にAndroid版アプリを開発すべき理由

先週、私たちはSitcomd 1)撮った動画を90年代の有名なドラマのイントロ風に加工できるアプリArbor 2)プロジェクトを簡単に管理するためのツールアプリに続く今年三番目の国内向けプロダクトである、Pocket Buddy 3)大麻などの希少植物を栽培するゲームアプリ をリリースしました。ArborとPocket BuddyのどちらもがProduct Huntにおいてナンバー1を記録し、Pocket Buddyが最初の週のうちに1,000もインストールされたので私たちはとても興奮しました。

 

このアプリのリリースまでの過程を聞いたらあなたは驚くかもしれません。それは、私たちがiOS版より先にAndroid版でアプリをリリースしたからです。Android版で先に収益が出てからiOS版でリリースし、結果としてさらに成功したのです。実際、先にAndroid版でリリースしたことはiOS版に移行した際に非常に助けになりました。こういった話はあまり聞いたことがないかもしれませんが、私たちはこのリリース過程から「Android版を優先して開発することには意味がある」ことを学びました。

 

Android版から開発を始めた理由

アプリ開発業界では、誰もがiPhoneアプリのことを気にします。すべてのApple製品と同様に、AppleのApp Storeはまるでそこが最良の選択肢であるかのように見える輝きを放っています。しかしそれはなぜでしょうか?

 

市場を見ると、Androidの利用者数はiPhoneの利用者数をはるかに上回っています。そしてこのトレンドは今も続いています。アメリカだけで見ても、Androidは市場の主導権を握っています。Appleの「There’s An App for That 」キャンペーンが人の心を捉えて、AppleのApp Storeが先に人気が出たのかもしれません。しかし、Google PlayはApp Storeよりも20万個も多くのアプリがあります。そして、おそらく最も重大なことは、2015年にGoogle Playにおけるアプリのダウンロード数はApp Storeの二倍だった、ということです。

 

さてここで、勘の良い読者はApp Storeの収益の総額がGoogle Playの75%以上高いことを指摘するでしょう。確かに、App Storeは未だに開発者にとって最も儲かるプラットフォームかもしれませんし、完全に無視するべきではないでしょう。しかし、そうだとしてもiOS版よりも先にAndroid版でアプリを出す戦略にはメリットがあります。

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Androidのおかげで素早く開発サイクルを回すことができ、 写真ブースのような機能も可能になります。

 

R&Dでありながら収益を生む

Androidでアプリを出すと素早く開発サイクルを回すことができるという大きなメリットがあります。例えば、Google Playでアプリをリリースするには約2時間かかります。一方App Storeでリリースが可能になるのは早くても4、5日かそれ以上で、Appleの場合は大体、最終的な許可が出されるのにさらに待たねばなりません。さて、どちらの環境の方が学びが多いと思いますか?

Pocket Buddyをリリースする上で、私たちがiOSよりも先にAndoridでリリースを始めたのは、その方が学び続けることができるからです。Androidでリリースすることによって実際のユーザーを獲得することができ、彼らから学び、そして素早くフィードバックを反映させることができるのです。このようにAndroidの環境は柔軟性があるので、iOSの環境よりもずっと簡単に開発サイクルを回すことができます。

 

ユーザー獲得のコスト

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ユーザーの獲得にはiOSの二倍の費用がかかります。

 

リリースが簡単だいうことだけが先にAndroidでアプリをリリースする理由ではありません。

 

Pocket Buddyをリリースした際に、Androidにおけるユーザー獲得コストはiOSと比べ59%も安く済んだのです。これによって、アプリのテスト段階においてアプリを検証するための実データを提供してくれるようなユーザーを獲得する余裕ができます。それはつまりユーザーにとってさらに魅力的なアプリにすることができるということです。さらに、早期に検証し、開発のサイクルを回すことは、私たちに他の重要な事実、つまり正確なターゲットユーザーは誰なのかということを教えてくれます。

 

iOS版よりも先にAndroid版でリリースすることによって、たいした費用を掛けることなく、多くのユーザーを見つけ、リサーチをすることができます。このことはユーザーがアプリを使う方法や理由、またそこから何を得たいのかについてさらに教えてくれます。また、私たちがリリースしたアプリ(大麻を育てるアプリ)のターゲットユーザー(スマホゲーマーと麻薬愛用者)のほとんどがAndroidで始めたことも教えてくれました。もし私たちが最初にアプリをリリースするプラットフォームとしてiOSを選んでいたならば、ターゲットの大半を失っていたかもしれません。

 

Android版で先にアプリをリリースすることで、大金を費やすことなく、沢山のことを学ぶことが出来ました。そして同時に、iOSアプリ市場で成功するためのアドバンテージを獲得し、素早い開発サイクルのおかげでより充実したプロダクトを実現できました

 

私たちがiOS版をリリースし始めた時には、総花的な費用の投下ではなく、効果的な広告のターゲティングができるようになっていました。

 

大衆の意見に流されすぎてはいけない

もしあなたが新規アプリの開発を考えていて、そのアプリでグローバルで成功したいと思っているなら、助言したいことがあります。それはiOSより先にAndroidでリリースすることです。

 

Google Playでは検証と開発サイクルを回すのにiOSより充実した環境であるため、あなたの予算を枯渇させることなくユーザーベースを成長させることや、顧客のリサーチをすることができます。聞き込み調査をすれば、iOSではさらなる知識を持って、よくターゲットを絞れた状態でリリースをすることができるでしょう。

 

以上が私たちの経験であり、将来的に新規アプリを開発する際はまたこの手法でAndroid版の開発からスタートさせようと思っています。リーン開発4)製造業を中心に展開されているリーン生産方式の考え方(リーン思考)を、ソフトウェア開発に応用した手法であり、アジャイル開発手法の1つと位置付けられているや早期にリリースすることに賛成なのであれば、試してみる価値はあると思います。

 

この記事は、Medium上の記事 “Why Android-First Development Makes Sense“を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on Medium in English under the permission from the author.

 

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注釈   [ + ]

1.撮った動画を90年代の有名なドラマのイントロ風に加工できるアプリ
2.プロジェクトを簡単に管理するためのツールアプリ
3.大麻などの希少植物を栽培するゲームアプリ
4.製造業を中心に展開されているリーン生産方式の考え方(リーン思考)を、ソフトウェア開発に応用した手法であり、アジャイル開発手法の1つと位置付けられている