本稿は、App Store Best of 2015に選出されたスポーツエンターテインメントアプリ「Player!」を手がけるスタートアップ、株式会社ookamiの安部昌乗さんによる寄稿です。

初めまして、株式会社ookamiで「Player!」のグロースハッカーをやっている安部昌乗(あべまさのり)と申します。 皆さん、「Player!」というスーパーイケイケのアプリご存知でしょうか??

「Player!」は、スマホでスポーツの熱狂を!!ってことで、仕事中に上司の目を盗んで「日ハムの試合どうなってるかな」とか、TVで試合の観戦中に「他の人はどんな感じで盛り上がってるかな」とか、移動中に「サンフレッチェ広島の得点経過、どうなってんだろ」楽しめるスマホ時代の新しいスポーツアプリです。

お陰様でリリースして早2年が経とうとしておりますが、Appleが選ぶApp Storeのベストアプリを受賞したり、2016年度のグッドデザイン賞を受賞したりと、大変嬉しいことに多くの方に応援頂いております。 そして、僕はグロースハッカーという立場で会社設立当初から「Player!」の成長にコミットし続けてきたのですが、日々様々なアプリの研究をしている中で、ある日僕は ————— ちょっとした違和感 ————— を覚えました。

最初のうちは、それは僕が考えすぎなだけだろうと思い、あまり気にしないようにしていました。 しかしながら、日を経つごとにその違和感はより鮮明となり、そして僕はこの違和感が実は「怒り」であると気づいたのです。 皆さん、僕の怒りが何か分かりますか??それは、 アプリのアップデート文にもっと魂を込めろよ!! ということなんですよ。

僕は「Player!」の前身となるベータ版の頃からアップデート文を書き続けてきており「アップデート文を書かせたら日本一」と言っては差し支えがありますが、けっこう経験はある方だと自負しております。 グロースハッカーという仕事柄、アプリを沢山DLしており、毎日大量のアップデート通知がきます。

ただ、どこのアプリのアップデート文も 2.1 バグを修正しました 3.4 安定性を向上しました といった、事実を完結に書いているものばかり。 分かる!!そんな感じの文章分かるよ!!ただ、意味は分かるけど、その文章は一体誰のために書いているのか、難しいとこだね!! と、思ってます。

僕、長い間アップデート文書いてきて、一度「バグを修正しました」程度で終わらせたことあったんですよ。そしたら、会社のメンバーから なんで、ちゃんと書かねぇんだ!! アップデート文こそ、ユーザー目線で書けや!! ヒゲ野郎!! と、「え、いや、分かるけど、そんな言う!?」ってレベルの非難轟々だったんですよ。ただ「まぁ、確かにアップデート文でも、ユーザーをもてなす気持ち大事だな」と思って、再び気合を入れて書き始めました。

ということで、今回は実際にアプリアップデート文をたくさん書いてきた経験と、情報収集によって得た知見を共有したいと思います。

アップデート文にこだわるメリット

ここでは、僕が「このアプリアップデート文やるやんけ!」と思っているアプリの紹介とともに、アップデート文を書くことで得られる効果を説明していきます。

1. サービスに愛着を感じてもらえる

まずはこちら、App Storeの2016年ベストアプリにも選ばれているブラウザアプリSmooz(スムーズ)です。ここ最近メキメキと頭角を現し、一気にのし上がってきた、今年一番の注目アップデート文のサービスです。 Twitter上の反応をみていると、

2つ目のツイートに関しては、もう僕が「この場で何も言えねえ!」ってなる位、素晴らしいコメントですね。 サービスを使っているユーザーからしたら、開発者の人がどんな人かなんて分からないですよね。だからこそ、こんな人が開発してるんだと想像出来るアップデート文を書くだけで、他のアプリとの差別化のポイントになります。 平安時代の貴族なんて、和歌を贈り合うだけで恋愛を成立させてたんで、きっと僕たちが想像している以上に文章の力ってあるんですよ。 それに、サービスに愛着を持ってくれている人がいるという事実だけで、純粋に嬉しいですし、もっと喜んでもらおうとモチベーションが高まりますよね。

2. 口コミが発生する

次に、僕のアップデート文ランキングで長年TOPに君臨し続けるアップデート文界のキング、速度や音程を変更できる音楽再生プレイヤーハヤえもんです。 このアップデート文のすごい所は、何と言うか魂の込め方が尋常じゃないんですよね。例えば、こんな感じのアップデート文があります。

え、長くね?? と感じる方ばかりだと思いますが、このスタイルを貫き続けた結果、他者の追随を許さない領域に到達しています このアプリのレビューを見てみますと、

と、これほどまでに素敵な口コミが起きているようです。 このレベルまで到達するアップデート文は、ほぼほぼないと思いますが、続けていった先にはこのような未来もあると知っておいてくれると嬉しいです。

まとめ

最後に、全てひっくり返すようですが、アップデート文に力を込めない選択肢もありです。 なぜなら、アップデート文はサービス作りの本質的な部分ではないので、当然サービスそのものの改善に力を注ぐべきだからです。

しかしながら、僕はそれでもアップデート文に魂を込めるべきだと主張します。それはサービスの改善だけでグロースするほど、現実は甘くない。と身をもって知っているからです。 僕は「「Player!」は、これからもっともっと良くなるサービスだから、一人でも多くの人のスマホにアプリを残し続けて欲しい」と考えています。

そのため、ユーザーのスマホに「Player!」を削除せずに残してもらえるなら、なんだってやります。アップデート文にも魂を込めまくります。 それに、アップデート文は、自分たちのアプリをDLしてくれている人が見る可能性の高いポイントなので、せっかくならユーザーにおもてなしの気持ちを見せたいですよね。 以上で、僕のお話は終わります。 え?この記事で、「Player!」のアップデート文は紹介しないかですって?そうですね、是非DLして、次回のアップデートを心待ちにしておいてください

DLリンクはこちら → https://itunes.apple.com/jp/app/player!-supotsuwo-ganjiro/id897872395

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